増えていく共働き夫婦と味覚の壊れた子供。救ってくれるのはやっぱり果物!

こんにちは!肥後庵の黒坂です。
自分自身が離乳食を作り、せっせと食べさせるようになり、子供の味覚についてとても関心を持つようになりました。色々と情報を調べる内に子供の味覚を育てることの重要性を痛感しました。三つ子の魂百まで、というのは味覚についてもいえることで、おかしな食生活をしていると子供の味覚は簡単に壊れてしまい、一定の年齢を超えると戻すことは容易ではなくなります。

 

共働き夫婦と味覚の壊れた子供の増加

共働き世帯の割合はこの10年でものすごい勢いで増えていっています。下記のグラフは厚生労働省のデータをグラフ化したものです。子供が「ただいまー」といえば「おかえりなさい」とお母さんが迎えてくれる専業主婦の家庭は3分の1で半数以上は共働き夫婦です。

画像・データ引用元:独立行政法人労働政策研究・研修機構 専業主婦世帯と共働き世帯

それと同じタイミングで甘みや苦味といった味覚を正しく識別できない子供が増えているといいます!東京医科歯科大学が350人を対象に行なった調査によると全体の30%の子供が4つの味覚のいずれかを理解できなかったそうです!これ怖くないですか?味覚障害って中高年の問題だと思っていたらかわいい子どもたちの間で起こっているんですよ。「このスープ味がしない!」とか「全然味が足りない」と言いながら塩や砂糖をドバドバ入れていませんか?

さて、増加する共働き夫婦と壊れていく子供の味覚、両者の拡大に関係性なんてない!とあなたは言い切れるでしょうか?大黒柱である夫の平均年収が下がり、「このままではやばい!」と立ち上がって子育てをしながら頑張るお母さんは本当にスゴイと思います。ですが、その影で子供の味覚が壊れているという事実があることに目を向けてください。

もちろん共働きスタイルを責めているのではありません。そうではなく、共働き故に子供の食がおざなりになっていませんか?と言いたいわけです。

 

味覚データベースの登録は12歳まで

人の味覚は生まれた時は真っ白な状態で、食を通じて0にどんどん味覚を登録していくようなものです。私はこれを「味覚データベース」と勝手に呼んでいます。

朝日新聞社の記事によるとこの味覚データベースはお腹の中にいる胎児の段階から始まっており、登録の受付終了するのが12歳までといわれています。この12歳までにしっかりと健康的で本当においしい食事をしていればその後の人生を決する大切な期間といわれています。

先ほど例に上げた東京医科歯科大学の研究でも味覚の壊れた子どもたちは次のような食習慣があるとのことでした。

  • ジュースを毎日飲む
  • 野菜の摂取が少ない
  • ファーストフードなどの加工食品を好む傾向がある
  • 味の濃いものを好む傾向がある

…ドキッとしたお母さん(お父さんも!)は黄色信号ですよ!忙しいのはよくわかります。私も子育てをしながら仕事をする大変さは本当によく理解しているつもりです。しかし、食事はお腹を膨らませるだけでなく、きちんとした味覚をつけさせてあげるところまでが、親の仕事だと思いますね!

そんなに難しいことをするわけではありません。野菜にスープや果物を食べさせ、ファーストフードなどの加工食品を食べさせなければいいのですから。大事なのは料理の腕なんかではなく、子供の味覚を育ててあげようという愛、そうですよね?

 

日本食の本当の味を知らない子どもたち

私の妻はこれまでの人生でインスタントラーメンや清涼飲料を一度も飲んだことがありませんし、ファーストフード店に入ったことがありません。ですからどんな味がするのかも分からないそうです(笑)。おそらく死ぬまでマクドナルドのハンバーガーやカップヌードルの味を知ることはないでしょう。

あなたはポルトガル料理やチュニジア料理を食べたことがありますか?おそらく答えはNoではないですか??食べたことがないから、料理店を見ても食べに入ろうと思わないわけです。おそらくこれらのポルトガルやチュニジアの家庭料理の味を一生知ることはないと思います。このようにほとんどの人は子供の頃に食べなかったものを、大人になっても食べることはないでしょう。

海外の味を知らなくても健康的に生きられますが、問題は日本食の味を知らない子供がいるということです。「国産大豆使用」と書いてある激安!29円!!と書かれた安い豆腐を安心して手に取っていませんか?その豆腐は100%国産の高品質大豆を使っていない可能性が高いですよ。豆腐ってちゃんと作ったら29円で販売して利益を出せるものじゃないですから。お豆腐屋さんで150円以上出して食べる濃厚で醤油入らずの豆腐は「うまいっ!」と叫んでしまうほどのおいしさですよ!私はこの味を知って以来、豆腐は積極的に高いものを買うようにしていますね。

子供が「食べ物は濃い味付けでないとおいしくない!」といっていませんか?もしもそうなら食べさせている食材に今一度目を向けるようにしてください。

 

果物習慣が一生の味覚と健康を作る

私はいつもいっていますが、果物は最強の食育になります。火を通さないで食べられる離乳食唯一の食材だから、ビタミンやミネラル、酵素などもそのまま取り込めます。水で洗って皮をむいたらそのまま口に放り込める手軽さも忙しいお母さんの時短になります。離乳食からおじいちゃんまでおいしく食べられる果物は人の一生の味覚を育ててくれます。

子供のおやつに台所にクッキーやアイスクリームを置くのをやめ、フルーツに変えてみませんか?参考になれば幸いです。


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