こんにちは!肥後庵の黒坂です。
かつては産地直送でしか手に入らなかった国産(沖縄県産)のパイナップルですが、最近は一般のスーパーでも見かけるようになりましたね。うちの近所のスーパーでも石垣島産のパイナップルがフィリピン産の約2倍の金額で置いてあります。
国産パイナップルはフィリピン産と何が違うのか?今回は国産パイナップルの特徴や魅力についてお話したいと思います!
まったく異なる海外産と国産の「甘さ」
一般的な果物は樹から収穫した後も時間を置くことで「追熟」し、酸味が抑えられて甘味が出るようになっています。ですが、パイナップルはフルーツが追熟に必要なデンプンが少ないため、樹から収穫するとその時点で熟成が止まってしまいます。
日本に流通しているパイナップルの99%は海外産で、はるばる海を渡ってどんぶらこ~とやってきます。船便の日数を計算に入れると熟成の早い段階で収穫→船便に乗せないと、消費者の口に入る前に傷んでしまいます。
ですので、海外産のパイナップルは熟成率はざっくり10-20%前後!基本的に果物は「熟成度=甘さ」に比例するところがあるので、フィリピン産のパイナップルを食べているあなたは本来の甘さが出ていないものを食べている事になります。
「え?それじゃ100%完熟のパイナップルってどれだけ甘いのよ!?どうやったら食べられるんだ!」
と頭の中がもうパイナップルでいっぱいのあなたにその方法をご紹介しましょう。
しっかり熟成パイナップルを食べる2つの方法
さて、一般流通している10-20%程度の未熟パイナップルではなく、70%を超えるしっかり熟成パイナップルはどうすれば味わえるのでしょうか?それには2つの方法があります。
<その1>パイナップルの産地へ行って食べる
実は海外産マンゴーについてもパイナップルと同じく、かなり早い段階で収穫をしてまだ青い色のままで日本に船で届くそうです。スーパーで売られる頃には、マンゴーは追熟しておいしそうなオレンジ色に染まります。
ところがマンゴーの産地であるフィリピンの現地で食べるマンゴーは全然違うおいしさ!
「何なんだよ!この甘さは!!日本で食べるよりめっちゃ甘いよ!!」
という感じです。それもそのはず、フィリピン現地で現地向けに作られているマンゴーの中には、しっかりと果実の色が変わって実も柔らかくなるまで収穫を待った完熟に近いものがあり海外輸出向けとは熟成度が違います!
「もしかして…パイナップルもそれと同じ!?」
と勘の良いあなたは、私が何を言おうとしているかもう理解できましたね?そうそう、パイナップルもこれと同じことをすればいいわけです。産地であるフィリピンへいって、海外輸出用ではない現地向けに出荷されている熟成度の高いパイナップルを食べればOKじゃないですか?
フィリピンで熟成度の高いパイナップルを食べたことがある人の話では、「固い芯まで食べられる」とのことです。これすごくないですか??普通、パイナップルは芯まで食べないですよね!?やっぱり熟成度の高いパイナップルはレベルが違うようです…。
<その2>国産のパイナップルを購入する
「いやいやフィリピンまでいけとか無茶言わんでくれよ」
と思ったあなた、今度はもう少し現実的なご提案をしましょう!それはズバリ「国産パイナップルを買いましょう!」というものです。
ぶっちゃけ、値段も一般流通ものよりも高いですし、糖度が高いので日持ちもしません。ですが、その分おいしさは別次元です。当店でも取り扱いをしている国産の完熟マンゴーは極甘口で、毎年お客様から驚きと感激のお声を頂いていますが、国産パイナップルもそんな完熟マンゴーに負けない17.5度の糖度を記録するといいます。甘いぶどうや桃よりも甘いんですよ!ありえなくなりですか??
黒坂も国産パイナップルを食べてみたんですけどスーパーで販売されている海外産と、沖縄産の違いですがハッキリと格段に違う甘さでしたよ!
「これ缶詰パインを食べているみたいだな…(むしゃむしゃ)」
と思ったくらいです。缶詰パインってシロップのねっとりとした甘さなんですが、もちろん国産パイナップルは人工的な甘さではなく果物由来の優しく、上品な甘さがグッと迫ってくるのを感じられます。
あいにく、当店肥後庵では沖縄県産パイナップルは取り扱いをしていません。ですが、将来的に信頼のおける農家と契約して仕入れるのもいいかなと思っています!
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