お年賀は目下から目上の方へ年始の挨拶をしながら贈り物をします。「今年もよろしくお願いします」といいながらお品を手土産として渡すのが礼儀作法とされています。そのため、遠方の方へ郵送で贈る場合はお年賀ではなく「寒中見舞い」としての取り扱いが無難です。尚、お歳暮を贈った相手には挨拶だけでギフトの持参は不要です。

挨拶まわりの際に気をつけたいのはできればお正月の3が日中に、遅くとも松の内の期間中にしましょう。また、訪問の際はできるだけ電話で在宅を確認し、連絡がつかず突然の訪問になった場合でも玄関先で挨拶を済ませるなどお正月で忙しい先方の負担にならないように心がけましょう。お正月でゆっくり起きだす人もいることを考え、訪問時間帯は午前中は避ける方が無難です。

会社は3日までは営業していないことが多いので、松の内までに挨拶を済ませましょう。先方も年始で仕事始めに忙しくしていることが多いので、長居をせず相手の時間を取らないように。また、できるだけ事前連絡の上で訪問することです。お品は紙袋から取り出し「本年度もよろしくお願いします」との挨拶を添えて渡すようにしましょう。

また、「明治から続く老舗の隠れた逸品らしく…」、「当地ではとても評判が良いもので…」などお品を紹介できるとセンスの良さを演出できるでしょう。

一筆箋を添えることで普段なかなか口に出して言えない「よろしくお願いします」「いつも感謝しています」という気持ちを伝え、喜ばれるプレゼントになります。きっと何度も読み返しては温かく染みわたるように感じられるのではないでしょうか。贈る側は「たった一言のメッセージだし…」と遠慮することはありません。ぜひ積極的に一筆箋を活用しましょう。