最近果物に「甘さ」ばかりを求める人が増えた原因ってこれだと思う

こんにちは!肥後庵の黒坂です。
仕事も私生活も果物にどっぷり浸かって人生を捧げているフルーツオタクの私にとって、衝撃を受ける記事を見てしまいました。

生鮮果実の1人1年当たりの購入量は、平成元年には34.4キログラムだったのが、平成23年には27.1キログラムまで減少した。世代別摂取量を見ると、とりわけ20代と30代で少なく、60代の半分程度しかない(平成21~23年平均/農水省『果樹をめぐる情勢』)。一方、果実加工品の購入数量は増加傾向にある。生の果物ではなく、ジュースや菓子類など、加工品での果物を摂る人が増えていることがわかる。

引用元:NEWSポストセブン「若者の果実離れ加速 個食と甘さ志向による味覚変化も一因か」

若者が果物を食べなくなっており、果物の酸味や苦味を敬遠して「果物はとにかく甘さを求める傾向にある」と記事の中にありました。

「若者の○○離れシリーズ」について世間は「ウソ乙!!」という傾向にありますが、こと果物について言えば本当に若者は離れているということがデータに表れています(参考:ウソばかりの「若者の◯◯離れシリーズ」。でも、「若者の果物離れ」はマジっぽい)。

「果物は甘いのがいい!」という最近の傾向は確かに見られます。販売業者は「うちの果物は糖度がこんなに高いですよ!(甘さPR)」といっており、消費者も「甘いのをください!」という人がとても多いように思えます。

このテーマについて私の思うところをお話させて頂きたいと思います!

 

個食で育った子供は将来果物を食べない親になる

私が子供の頃は田舎に住んでいる親戚から必ず夏と冬に果物が送られてきていました。岡山の親戚からは桃やぶどうが届き、子供の頃の私は「えー果物じゃなくてお菓子がよかったな」ともったいないことを考えていた事を覚えています(今考えると食べておけばよかった…)。

社会的な問題になっている少子化で、かつては珍しくなかった子沢山の家庭(ちなみに私は4人兄弟の長男です)や、両親との同居は影を潜めるようになりました。また、最近は夫婦共働きが増えてきているじゃないですか?そうなると子供の食事はどうしても「個食」にならざるを得ません。子供を個食にすると好き嫌いが改善されず、好きなものばかり食べて育つことになります。結果的にあまり果物を食べない世代が今は子育てをしているわけです。

これは私自身がバッチリ当てはまる話なんですよねー。私は子供時代にあまり果物を食べてこず、食べる機会があってもバナナとかメロンといったものばかりで、柑橘フルーツなどは敬遠して育ちました。そんな私も今は一児の父をやっていますが、肥後庵で果物ビジネスを立ち上げています。今はビジネスも私生活でもどっぷりと果物に浸かる「果物一色」の生活を送っていますが、これは大人になってから習慣を変えて色んな果物を食べるようになった珍しいパターンじゃないかなと思いますね!

両親から積極的に果物を与えられて育ったでない限り、その子供世代が果物離れを起こすのは当たり前の話です。

 

味覚は鍛えなければ成長しない

人間の味覚というのは鍛えなければ成長しない、ということをご存知でしょうか?(こちらの記事も読んでみてください!0歳の息子も毎日果物食べてます!親から子供への食習慣というプレゼント

味覚には五味といって

「甘味」
「酸味」
「塩味」
「辛味」
「うま味」

があることをあなたはご存知ですよね?この内、誰もがすんなりと受け入れられるものは「甘み」「塩味」「うま味」3つです。世の中には甘いデザートや塩っ気のあるもの、しいたけや昆布だしが嫌いな人はほとんどいないことからも納得頂けると思います(あなたもそうですよね?)。しかし「酸味」「辛味」となると話は全然違ってきます。これはオギャーと生まれた時は受け入れられにくいもので、生まれた後の食生活を通じて鍛えていく性質があるんですよ!

これらの味覚は「酸味=腐敗」「苦味=毒」というシグナルを持ち、人間が本能的に避ける味といわれています。

小さい子供が
「ピーマンきらーい!」
「梅干し酸っぱいから食べられない…」

などという場面が見られますが、これは本能的に腐敗や毒を避けようとしているということなんですよね(なるほど!うまく出来てるなあ)。更に子供の味覚は大人より3倍敏感だと言われています。これらの味覚は成長の過程で食事を通じて経験で克服するものです。大人がビールやレモンをおいしく食べられるのは、繰り返し口に入れることでしっかり経験を積み、その結果「おいしい!」と食べられるようになった結果なわけです。

しかし、子供時代の個食の結果、酸味や苦味といった味覚を鍛える経験をしないとどうなるでしょう?大人になっても好き嫌いをする人はその結果です。今回取り上げた記事によるとそれがフルーツにも現れていて、「グレープフルーツは苦味があるし、トマトは酸っぱいから苦手!」という大人になってしまうわけです。

 

甘ければ甘いほどいい、というのはやっぱり変だ

先ほどいったとおり、果物を販売している業者を見てみるとどこも

「糖度が高いですよ!」
「18度の高糖度で甘いですよ!」

とPRしているのをみますよね?

でも私の運営している肥後庵では「ひたすら甘さ押し」はしていません。もちろん、甘さをグッと引き出すことでおいしく仕上げている果物については、素直にその通り書いています。ですが、酸味と苦味についてもしっかりとその魅力をお伝えしています。例えばパール柑という柑橘果物がありますが、「パール柑は程よい酸味と苦味がおいしい大人のフルーツ!酸味と甘みの絶妙なバランスが魅力で、ほろ苦さがたまらない果物です」という具合にその魅力をしっかりと書いています!

ただただひたすら甘いものを食べたいのであれば、生のフルーツである意味ってあまりないと思うんですよね。フルーツ味のお菓子とか、酸味を消し去ったシロップ煮の缶詰でもいいと思うわけです。でもそうではなく、果物本来のおいしさは甘さだけでなく、酸味とか苦味や渋味などが混ざり合い、その複雑な味わいが最高のおいしさを提供してくれると思うんですよ!そしてこの味わいこそが味覚を鍛えて繊細な味わいの分かる味覚を作ってくれ、同じものを食べてもより味わい深い味覚を育てていくのだと思いますね!

「とにかく甘い果物を!」というトレンドを止めるには、私やあなたの一人ひとりが果物本来のおいしさを理解できる味覚を取り戻すことだと思いますね!果物も本来そのままの味をおいしいと感じられるよう、甘いだけでなく酸味も苦味も楽しめるようになるのが良いと思います。


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4 件のコメント

  • 甘味の溢れてる時代に果物をこれでもかと甘くする必要があるのかなと思います。
    果物には酸味や苦味を求めて食するので、やたらと甘い品種は避けてます。

    • 通りすがりさま

      コメントありがとうございます!
      まったくおっしゃる通りかと思います。
      甘さだけを求めるなら、それはお菓子で十分ですよね。
      フルーツは酸味などもあるからこそ、おいしいのです。

      またコメントお待ちしております。

      黒坂

  • スーパーに並ぶイチゴもみかんも
    やたらと甘くなっていて
    畑でまだ
    白っぽいイチゴを食べたがる私は
    変わり者かと思って検索してたどり着きました。

    個食の問題、すごくうなずけます。
    酸っぱい八朔が好きなのに、
    最近なかなか売ってないのです…

    あまくない自然の味の果物がたべたいです。

    • さとりんさま

      コメントありがとうございます!
      フルーツで甘さを求める人が多くなってしまったので、
      おっしゃるとおり、フルーツの酸味を楽しむのが少々難しくなった気がしますね!

      黒坂

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