こんにちは!肥後庵の黒坂です。
私が昔、務めていた会社ではこんな人がいました。仕事の先輩社員の奥さんの陣痛が始まり、やりかけていた仕事を放り出して早退していきました。「無事に生まれたのかな?どうかな?」というみんなの「知りたい」を叶えるべく、先輩社員と個人的にメールやLineをしている人がメディア記者のように報告しました。「とうとう生まれたらしい!体重は3,286g!予定通り男の子!母子ともに元気らしい!」と。それを聞いて湧き上がる歓声!みんな同僚の妊娠の様子が気になっていたみたいでそれを聞いていた私も嬉しい気持ちになりました。
騒ぎがおさまってしばらくした後、今回の記事のタイトルのセリフが飛び出しました。
出産直後は戦場、仕事を増やさないで下さい
出産直後は職場の同僚のおめでたい話で、みんなちょっと興奮気味であることがほとんどです。メールに赤ちゃんの写真が添付されてくるとあちこちで「かわいー!」と声が上がり、「みんなでギフトを贈ろうか!?」という流れに。
いや、気持ちはよく分かるんですよ。職場の仲間のお祝いにギフトを贈って気持ちを伝えよう!というのは。でも落ち着いて相手の状況を覗き込んでみましょう
(夫)
出産直後は疲労困憊、特に出産に最初から最後まで立ち会ったらもうヘロヘロ。ちなみに私の場合、前日は飲み会で夜中に帰宅、その後に陣痛が始まって病院に付き添って当日は一睡もしなかったのでトータルで40時間くらい起きていました(笑)。頭は靄がかかったような状態で、産後は毎日仕事、妻のフォロー、赤ちゃんの買い物などでずーっとバタバタでしたね。連日寝不足、休みなんてありませんでした。
産後、腹を痛めない夫はお気楽と思われがちですが意外に大変でした。最近はイクメンパパがスタンダードになりつつあるので、私と同じような状態の人は少なくないでしょう。
(妻)
言わずもがなです。体の節々は痛いし、慣れない授乳やおむつ交換、病院の検査、そして何より赤ちゃんのことが気になって他のことなど考えられない状態です。
出産直前は寝られない日が続きますが、産後も寝られません!PCやスマホの画面を見ると目がチカチカ痛いので調べ物なんてとても出来ません。とにかく一日、一日のタスクをこなすのが精一杯という感じでしょう。
こんな戦場に職場からのお祝いをもらったらどうなるでしょうか?Boketeのネタに↓↓↓というものがありますが、そんな状態だと思って下さい。
贈り物をもらったら嬉しいという以上に「お返しを考えないとーー!!」と新たなタスクが降ってきたように感じる人はゼロではありません。
「お祝いを贈る=お祝い・気遣い」ではありません
世の中、何でも形や形式にこだわり過ぎる人がいますが今はそれが良しとされる時代じゃありません。
その筆頭にあげられるのが「お祝い・気遣い」なんですよね!物を贈ることがお祝いや気遣いとは限りません。ギフトは気持ちを形にしたものなので、贈ることはとにかくいいことだと思われがちですが、大変な状況にいる相手に気を遣わせないように、という気持ちこそが気遣いなんです!特にそれほど気を遣わない家族や親戚と違って、職場の人間関係はないがしろにできず、贈り物を受け取ったら「きちんとお返しをしないと!」と思う人は多いです。そう思わせないためにも時には「贈り物をしない」という選択肢が気遣いになると私は思いますね!
お祝いのメッセージにこそ、こだわりましょう!
それじゃ何もしたらダメなのか?というとそうではありません。
要するに相手に気を遣わせず、お祝いの気持ちを伝えることができればベストなわけです。職場のみんなからお祝い、ということであればお祝いの言葉をプレゼントしましょう!例えばそれは寄せ書きにしてもいいですし、産後出社してきたら盛大な拍手とお祝いの言葉をかければいいのです。
高いギフトを贈るかどうかにこだわるのではなく、こだわるべきはお祝いの言葉の中身ですね!しっかりと気持ちの伝わるメッセージをプレゼントする、それこそが産後に疲れながら頑張っている同僚への最高の贈り物になると私は思います。
<参考リンク>
出産祝いギフトマナーや手紙の文例集、喜ばれる贈り物ヒントがたくさんあります。ぜひご参考下さい。
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