前回の記事では太秋柿は20度を超える糖度の高さで、その甘さとりんごをかじったような爽快な食感、それに見た目の美しさが特徴の柿とお伝えしました。
太秋柿のおいしさや高級感あふれる美しい見た目は体験した方にはよくご理解頂けるかと思います。そのくらい本当においしく、私が心からおすすめしたい柿です。
しかし、そんな太秋柿には残念ながら流通しているものの中にはそれほど品質の良くないものも見かけます。果物は工業製品ではないので、収穫される全ての太秋柿が同じ品質ではありません。だからこそ、おいしい太秋柿をしっかりと見極めて、取り扱っている業者から買うことがとても重要なわけです!
今回は流通している太秋柿の品質にはバラつきがあることについてお話をしたいと思います!
甘くておいしい太秋柿を見抜くには目利き力が必要不可欠!
スイカやメロンの糖度が14-15度程度なのに対し、太秋柿はとても甘い柿で20度を超えるグッ!と迫る甘さを誇ります。おいしい柿が収穫できるように手間暇をかけて、栽培している太秋柿のおいしさはまさに天下一品といえるでしょう。
もちろん、すべての太秋柿が甘くなるわけではなく、甘くておいしい太秋柿はしっかりといいものを選別するバイヤーの目利き力が不可欠なのですが、おいしい太秋柿を見抜くのは容易ではありません!というのも太秋柿が熟し、甘くておいしくなる過程で「条紋(じょうもん)」と呼ばれる黒い筋が入ってきます。おいしさ、甘さを求めるあまりに条紋を頼りに選んでしまうと熟しすぎてしまっているものや、サクッ!とした食感が楽しめない太秋柿を掴んでしまうことになりかねません。また、条紋が多すぎても見た目の美しさにかけてしまうので、力強い甘さが出て、なおかつ新鮮な食感や美しい見た目など色んな条件を満たした一級品を仕入れるのはバイヤーの腕一本にかかっています。
太秋柿のおいしい旬はたったの1ヶ月しかありません!
栽培技術が発達したので、果物の中には年中食べられるようになったものもあります。例えばスイカやメロンといった果物はハウス栽培をすることで年中おいしく食べることが出来ます!本当に便利になったものです!!
しかし、秋の味覚の太秋柿となると年中収穫、なんてことは出来ないんです!それどころか1年12ヶ月あるうちのたったの1ヶ月間しか旬の最高においしい味を楽しむことが出来ません!すごくないですか?1年の内、たったの1ヶ月間だけですからね!この1ヶ月をのがしてしまうと次に食べることができるのは、まるまる1年待たなければいけないわけです。
ですが、販売する側は「できるだけ数を売りたい」と考えるのが普通ですので、出始めや終わりのタイミングで旬を過ぎて最高潮の時と比べると品質が劣る太秋柿を販売しているところもあります。値段が安ければ自宅用に、ということで納得ができるかと思うのですが大切な贈答用の太秋柿で最高においしいタイミングから外れているのに、続けて販売をしているとなると受け取る側としてはがっかりですよね!
この点についても最高においしいタイミングのものだけを扱っている業者を選ぶべきだと思いますね!確かに品質を優先すると取扱期間はかなり縮んでしまうのですが、それでもおいしいものを届けたい!という気持ちで販売しているところから買うのが一番の選択肢だと思うわけです。
いかがでしょうか?太秋柿は全国幅広い地域で栽培、販売されている果物ですがおいしいものを買うとなると品質第一の業者選びが絶対に必要不可欠であるわけです!
<参考リンク>
太秋柿の栽培法へのこだわり、特徴などの情報が満載です。ぜひご参考下さい。
<YouTube動画版はこちら>
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