デコポンにまつわる3つの誤解を解く!

こんにちは!肥後庵の黒坂です。
冬の深まりとともに、デコポンがハウス栽培から露地栽培へと切り替わるタイミングになりました。寒い季節はデコポンにかぎらず、あらゆる柑橘フルーツがおいしい実をつけて目移りしてしまうほどです。

数ある柑橘フルーツの中でも好きな人は大好きなデコポン、みかんやオレンジと言ったその他柑橘フルーツに比べてまだまだ知らない人も多いのではないでしょうか。今回はデコポンにまつわるよくある誤解についてお話をしたいと思います!

 

誤解1.デコポンはみかんに比べて値段が高い

高級店で販売されている質の良い大玉のデコポンの中には、1玉1,000円近くするものがあります。みかんは高級贈答用のものでもそこまで高価なものはあまり見られませんから、確かに高いと感じてしまうかもしれません。

しかし、重量あたりの金額を考えるとそれほど割高ではありません。1月19日現在の当店のみかんとデコポンを比較してみます。

種別 金額(肥後庵) 1個辺り
デコポン(中玉) 4500円 3kg(10-12個) 約300g 375円
みかん(金峰・大島) 2700円 3kg(24-30個) 約100g 90円

1g辺りの金額はデコポンが1.3円、みかんが0.9円で1.4倍程度に留まります。デコポンはみかんに比べてかなり大きさがあるので、可食部分の総重量はざっくりみかんの3倍ほどになります。gあたりの単価を見れば表面価格をみて感じるほど高いものではないのです。デコポンはみかんとは違ったおいしさがあるので、値段が高いと思わず楽しんでもらいたいものです。

 

誤解2.デコポンは酸っぱい

デコポンを食べたことがない人は、たいていデコポンを敬遠してしまいます。「こんなにボコボコした表面のものならさぞや酸っぱいだろう」「食べやすそうだからみかんでいいや」と思う人も多いのではないでしょうか?真実は反対です。実はみかん以上にデコポンの方がその品質は保証されています。

デコポンは元々不知火という品種で、「デコポン」と名乗るには資格が必要です。糖度13度以上、クエン酸1.0以下など、「全国統一糖酸品質基準」を満たさなければ「デコポン」として出荷することができません。その基準の中には糖度が13度以上必要ですから、デコポンという名前がついた商品はもれなく甘さが保証されているわけです。しかし、みかんについては基準はありません。販売店舗によっては糖度が8度の甘くないみかんと、糖度が12度の甘いみかんが混じっていたり、どのみかんも歯がギシギシするほど酸っぱくて食べられないものばかり、というものもあります。おいしいみかんを食べるには、しっかりとした選定基準を持っている店舗から買う必要がありますが、それを見極めるのはお客さんの立場からは容易なことではありません。

デコポンは販売されている時点で、糖度13度以上は必ずクリアしていますから、おいしさはある程度保証されているのです。

 

誤解3.デコポンはどこで買っても同じ

「基準を満たしたものだけがデコポンと名乗れるので、どこで買っても同じ」と思われるかもしれませんが、実はそうではありません。販売店によってその品質はかなり異なってきます。

私もデコポンを色んなお店で食べ比べをすることがありますが、お店によって出来栄えにはかなり差があっておいしいもの、酸っぱくて食べづらいものがあります。

「デコポンが酸っぱい」というと、誤解2で書いたことと矛盾したように思われるかもしれません。しかし、糖度13度が保証されていても、酸っぱいデコポンは存在するのです。わかりやすい例えを出しましょう。あなたはレモンを丸かじりできるでしょうか?「あんなに酸っぱいものを丸かじりなんて絶対に無理!」と思うのではないでしょうか。しかし、レモンは一般的ないちごと同じくらい糖度があり、8-10度程度ですのでかなり高い糖度があります。でも食べてみて「レモンは甘い!」とは感じません。その理由はレモンに含まれている酸味が理由です。人間の味覚は酸味に強く反応するようになっています。食事をする上で鮮度はとても重要な要素で、食材が腐っていると体に害を及ぼしてしまいます。そのため、人間の味覚には酸味を感じるようになっているのですが、レモンに含まれる酸味と甘味のブレンドの内、酸味に強く反応するのです。そのため、レモンは甘さではなく酸味を感じるというわけです。

実をつけたばかりのデコポンはかなり酸性が強いです。しかし、時間を置くと酸味が抜けて、甘さを感じて食べやすくなるのです。デコポンは樹木についたまま期間を置くと、酸味が苦味になってしまうので、収穫後に寝かせる必要があるのです。デコポンは糖度の高さは13度以上と保証されているものの、販売店が酸味が抜けるまで寝かせる前のタイミングで出荷してしまうと酸っぱいデコポンを食べることになってしまいます。

「販売店はおいしいデコポンを食べられる状態で出荷するところまで責任を持つべき」と私は考えています。結論的にはデコポンはどこで買っても同じではなく、品質が良く酸味が抜けてすっきりおいしい甘さを蓄えたデコポンを出荷するお店から買うべきなのです。

 

デコポンはみかんやオレンジに比べて、まだまだメジャーな柑橘フルーツではありません。誤解されることの多いデコポンについて、少しでもその誤解が解ければと願っています。


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ABOUTこの記事をかいた人

高級果物ギフト「 水菓子 肥後庵」代表

フルーツギフト・贈り物の高級果物専門店「肥後庵」の通販サイトを創業。日々のビジネスの中で培ったギフトノウハウやマナー、心遣いなどを発信しています!一般常識やしきたりにとらわれない「本当に心から喜ばれるギフト」の真理に挑戦しています!

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