こんにちは!肥後庵の黒坂です。
健康でいるために食品からとる栄養を考えることは本当に大変です。食品に溢れた現代人で、科学的に見て理想的な食事が出来ている人はどれだけいるのか分かりませんが、きっとかなり少ないでしょうね。
栄養は計算するものではない
あなたは「栄養は頭で考え、計算して自己管理しなければいけない」と考えていないでしょうか?以前の私はこうした考えを持っていました。日々、ビタミン、ミネラル、炭水化物、タンパク質の事を考えて「最近ビタミンCが不足しているな。逆に炭水化物を取り過ぎかな。マグネシウムはサプリメントでとろうかな?」という具合にずっと栄養と健康のことばかり考えていました。20代中盤から白米をやめて玄米を食べるようになり、肉ではなく魚や大豆をとっていました。そしてたまに外食をすると「今日は塩分をたくさんとってしまった!」「誘惑に負けて肉を食べてしまった!」と罪悪感にさいなまれていました。
そんな「健康教」から抜け出すきっかけは妻の一言です。「栄養は計算しなくても、不足すれば自然に体が求めるものだよ」と。これにはハッと気付かされましたね。確かにそうです。栄養学が今ほど明確で体系化されていなかった時代も人々は元気に生きてきたという揺るぎない事実があります。今ほど平均寿命が長くありませんが、例えば江戸時代でも長生きしている人はちゃんといるもので徳川家康は75歳まで生きていました。彼らが昔の私のようにいちいち健康の事を考えて栄養を計算していたと思えません。きっとおいしいものを食べ、長生きしたと思いますね。そしてそのおいしいものは、体が求めていた食べ物だと思うわけです。
それを知った私は栄養を神経質に考えることは止めました。野菜や果物は旬のおいしいと思うものを積極的に食べ、後は自然に食べたいと思うものを欲求に任せて腹八分目にするようにしています。今のところ、健康診断は一番評価の高い「A」をパーフェクトに取れていますので問題なさそうです。
不足している栄養は体が自然に求める
あなたは蒸し暑くて食欲がわかない夏にシャリシャリとした清涼感のあるスイカや酸味のある果物を食べたくなったことはありませんか?また、風邪を引いた時に無性に果物を食べたいと感じたことはないでしょうか?これは不足している栄養を体が求めている何よりの証拠です。
私達の体は食べ物を通じて栄養を吸収しています。夏バテで食欲がわかない時でも酸っぱい果物を食べたことで疲労回復や抗酸化で元気になった経験があれば、体はそのことを記憶しています。なんといっても食べ物と健康は生きることに直結しているので、重要な記憶と経験として体に刻まれているのでしょう。そして次に夏バテで元気の出ない時にはクエン酸の含まれている果物が食べたい!と自然に欲するようになるのです。スーパーにいって自然に手にとってしまう果物があるならば、その果物の栄養が不足しているから来るものです。
無理せず、健康でいるために体が喜ぶ食事を
このように体は食べ物の栄養を記憶するので、普段から栄養豊富な旬の果物を食べていれば、不足した栄養のある食品を自然に食べたいという欲求が湧いてくるようになります。健康や栄養をとるために食べるのではなく「おいしいと感じるから、食べたいと思うから食べる」という「体が喜ぶ食事」をすることが体も心も健康でいる秘訣なのです。そしておいしいと思うから無理をせず、長続きするものですしその結果ストレスもなく健康的でいられるという好循環を作ることができます。
そのために必要な事は「栄養のあるものをおいしい」と思えるように体に記憶させることです!私からぜひおすすめしたいのは「一日三回の食事の内、朝食を果物に切り替える」という方法です。朝から脂分や塩分過多な食事をする人はあまりいませんから、始めることにも無理は無いと思います。そして果物は朝食に食べることでその効果を最大限発揮することが出来るようになっています(詳しくはこちらの記事をご覧ください)。
参考になれば幸いです。
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