市販のフルーツジュースは健康品ではなく、嗜好品と考えましょう

こんにちは！肥後庵の黒坂です。
スーパーへいくとたくさん置いてある「100%フルーツジュース」。そのラインナップはとても豊富で、りんご、オレンジ、ぶどう、桃、パイナップルなど思わず目移りしてしまうほどです。私も時々、無性にフルーツジュースが飲みたくなって買ってしまう事があります。砂糖たっぷりの炭酸水はほぼ飲むことはありませんが、フルーツジュースであれば「おいしくてなおかつヘルシー」というイメージがありますからね！

しかし、そんなおいしい100%フルーツジュースですが、「健康のために果物を食べる代わりに飲む」と考えているのであればちょっと待って下さい！実はその考えは間違っているかもしれませんよ！

果物は糖尿病リスクを下げ、フルーツジュースは上げる

British Medical Journalという権威あるイギリスの医学誌が2013年に発表したデータによると、アメリカ・ハーバード大学のメディカルチームと専門家がフルーツジュースと果物が糖尿病に与える影響について調査をしました。その結果はびっくりするものです。

なんと、果物は糖尿病リスクを下げ、逆にフルーツジュースは高めるという結果になったそうです！この結果は統計的データで科学的裏付けによる発表ではありませんが、調査期間を長くとっており、サンプル数も多いために統計的に信頼性の高いサンプリングといえるでしょう。

参考：http://metro.co.uk/2013/08/29/starting-your-day-with-juice-is-a-diabetes-risk-3942766/

果物とフルーツジュースは何が違うのか？

果物もフルーツジュースも元は同じ生の果物で、栄養成分も同じはずです。それなのになぜ体に摂取すると結果に全く大きな違いが現れるのでしょうか？この調査結果を元に私なりに調べ、考えてみました。すると果物とフルーツジュースの違いには下記のようなものがありそうです。

フルーツジュースは健康のためではなく、嗜好品ですフルーツジュースも元はちゃんと生の果物です。ジュースという液体に形を変えているだけなのに、ここまで大きな違いがあるというのはデータや情報を調べていた私自身がとても驚きましたね！

果物には果糖が含まれています。果糖のみを取り出して短時間に大量摂取すると血糖値が急激に上昇して健康にはよくありませんが、生の果物には食物繊維やビタミン、その他栄養素が豊富に含まれています。そのため、血糖値の上昇はゆるやかなのでインスリンの過剰分泌が抑えられて太りにくい体になり、糖尿病に効果的です！「100%のジュースです」「新鮮な果物を使って製造されています」という文言があっても、それは健康という意味ではない事を理解しておきましょう！

もちろん、私はフルーツジュースは決してダメだと思っていません。どこでも簡単に手に入りますし、冷蔵庫に入れておけば手軽においしく頂けます！買ってきたらきれいに洗い、ナイフで皮をむいてからでないと食べられない果物と比べると、その手軽さはどうしてもフルーツジュースに軍配があがるでしょう。しかし「健康のため」ということになると完全に果物の勝利です。

ですので、フルーツジュースは健康のために飲むということではなく、おいしい嗜好品として頂くように考えて下さい。