こんにちは!肥後庵の黒坂です。
ネット全盛期の現在、私たちは日々、すごい情報量に囲まれて生活をしています。「イタリアン 六本木」と検索すれば六本木界隈にあるイタリアンがずらりと並び、その中にはお店のレビューやたくさんの写真が付けられます。SNSもテキスト、画像、動画、音声で臨場感のある投稿にあふれていますよね。
ちょっと前の王様にもできなかった、指先一つで世界中の情報を出したい時に数秒で出してしまうというすごい時代を私たちは生きています!そんな情報の洪水を生きる中、大津波のように寄せられる情報を消化していた私たちはいつしか疲労し、前へ前へと出していた足を止めて疑問を抱くようになってきました。そう、「情報は多いほどいいことだ」とされてきた情報が、最近は「必要なものを最低限」という流れになってきたのです。その風潮は人とのコミュニケーションにも表れています。
…とちょっと小難しい雰囲気で始めてみましたが、今回はギフトメッセージについてお話をしたいと思います!
感動的なギフトメッセージはみんな「短い」
私は高級果物ギフトショップを運営する立場ですので、毎日膨大な数のお客さまのギフトメッセージを目にします。その中には第三者の私が読んでいて思わずウルっとなってしまう素晴らしいメッセージを書かれるお客さまがたくさんいます。
グッと心を掴まれるメッセージに共通しているものはなんだろう?そう考えて読んでいると意外な共通点に気づきました。それは
「短い」
というものです。そう、いいメッセージはみんな短いんですよね。「短い」というと人によっては疑いの目を持ってしまうかもしれませんね。あなたももしかしたら「えー?メッセージって長文の方が嬉しいんだけど本当なの?」と思われたでしょうか?でもこれは本当にそう思います。感動的なメッセージはどうしても「短くならざるをえない」と私は考えています。
メッセージは相手の心に届いて意味があるもの
そもそも人がギフトメッセージを読んで感動するのはなぜでしょうか?それは自分の事を想う気持ちが伝わるから、これですよね?「あなたのことを大切に想っている」という気持ちが形になったギフトとして受け取ってもらえるからこそ、相手に感動を与えるわけです。超シンプル!超簡単な理屈ですよね。
でもメッセージがごちゃごちゃと長いと「あなたのことを大切に想っています」がどうしても見えづらくなります。「自分の近況報告も書いて、この間誕生日だったこともおめでとうを伝えて、もうすぐクリスマスだからその予定を聞いて…あとそれから何を書こうかな!?」といろいろと書きたくなる気持ちはよく理解できるのですが、書けば書くほどあなたの気持ちが他の文章に隠れてしまい、受け取った相手にものすごく薄まって届きます。これは料理に例えると分かりやすいかもしれませんね。
料理上手は素材の味を引き出すのが上手な人と言われますが、ゴテゴテに塩、コショウ、バジル…と味付けをすればするほど本来の味が隠れて見えなくなるのと同じです。ギフトの素材の味といえば何といっても「相手を想う気持ち」これですよね?それがなければそもそもギフトを贈ろうという行動が起きませんので、間違いありません。大事なのはその素材の味をそのまま伝える!ということです。そうなるとギフトメッセージはあれこれ長く書くのではなく、シンプルに相手を想う言葉だけに絞るべきです。相手を想う気持ちに絞って書くとどうしても文章は短くなります。これが私が「感動的なギフトメッセージは短い」と言っている所以です。
短くストレートなメッセージが「明文」の条件
肥後庵の果物ギフトは贈り物の果物にきれいなデザインがされた一筆箋をオプションサービスでつけていますが、文章を印字できるのは180文字です。少ないと思うでしょうか?しかし私は理由があってあえて文字数に制限を設けています。試しに大切な方へギフトに込めた想いを180文字で書いてみてください。この分量だと思っていることをストレートに表現せざるを得ないことに気づくでしょう。
手紙は何より受け取った方に喜んでもらうことが一番大切です!表面的なテーマがたくさんあるよりも、ストレートな感謝の気持ちや心遣いが書いてある方が読み手にとっては圧倒的にうれしいものです。ストレートに向かってくる書き手の心が感じられますからね!
手紙は短いほど言いたいことのテーマは絞られ、心がストレートに伝わる「明文」になります!このことを覚えておいてくださいね!
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