マスクメロン対決!5,000円 VS 20,000円の違いは??

こんにちは!肥後庵の黒坂です。
2015年6月21日放送のテレビ番組「この差ってなんですか?」でマスクメロンの価格について取り上げられていました。番組の中では「5千円と2万円のマスクメロンの味は全く同じで網目の盛り上がりしか違いがありません!」とされていました。

…うーん、ぶっちゃけ言葉足らずですね。他にも違いはあるのですが、これだけでは視聴者へ誤解を与えかねないなあと思ったので、今回果物については人の100倍うるさい黒坂が解説を入れたいと思います!

 

番組で紹介されているのは正しくは「クラウンメロン」

マスクメロンの中でも静岡県袋井市で収穫され、一定基準を満たしたものはクラウンメロンと呼ばれており、クラウンメロンには4つの等級があります。「富士・山・白・雪」といって左から順に等級が高いものです。

ちなみに2万円は富士、5千円は山の等級がついたクラウンメロンと推測されます。このことを前提にお話を進めていきましょう。

 

違いその1.網目の盛り上がり

まず、金額の違いは確かに網目の盛り上がりによる部分だという点は正しいでしょう。クラウンメロンの等級は「山」でも十分な品質で、味はもちろん形も美しくて傷もなく高級贈答用にはまったく問題ないレベルです。ちなみに当店肥後庵のマスクメロンもクラウンメロンの等級でいうならば「山」のレベルです。

この網目を美しく作る過程というのはひじょーーーーに奥の深い世界でして、職人レベルの技術が求められます。マスクメロンが成長する段階で傷がつくとその傷を修復しようと網目が作られます。生産者はわざとたまにキズを付けて美しく網目を作るように誘導するわけです。

味や香りには違いはなく、単に見た目の違いとなるのですが、美しく大きく盛り上がった網目は全体の流通量の中でもコンマ数%とも言われています。さあ、あなたが大学の経済学の授業で習ったことを思い出して下さい。「希少性」があると価格が上がる、そうでしたよね?数が少ないピカピカ輝く石はダイヤモンドと呼ばれて高く売られるんでしたよね?それと同じです。メロンの美しい網目は希少性故に「富士」と等級がつけられ、金額が高くなるというわけです。

 

違いその2.ブランド戦略

これは完全に販売業者のブランド戦略によるもので、同じマスクメロンも誰が販売しているかで金額が異なります。

牛革の長財布は数千円から購入できますが、財布に「LV」とつけば10万円くらいになってしまいます。自慢ではありませんが私はLVの長財布を買ってもっています。ぶっちゃけ財布として考えると10万円分の価値があるか?と問われると答えはNoです。別に財布が悩み相談をしてくれたり、いざとなったら非常食になってくれたりはしません。お金を入れて持ち運ぶ普通の財布です。

これと同じです。日本橋と新宿に本店を置くS社とT社は高級フルーツギフトの大御所で、まさにクラウンメロンを1-2万円で販売しています。肥後庵で販売しているマスクメロンと食べ比べてみたことがありますが…本当に味の違いが分かりません(笑)。「肥後庵でマスクメロンを買ってね!」と言いたくてこういっているのではなく、本当にまったく違いが分からないんですよ。でも販売価格は最大で5倍以上差があります。この差は完全にブランド戦略によるものです。ブランドというのは高いから価値があります。LVの刻印がはいった革財布が5,000円で売られていると誰でも持てるので価値を感じません。同じく、S社とT社が販売する以上、値段が高くないとブランドの意味がなくなってしまうわけです。

 

違いその3.季節要因の価格変動を出さないため

  

今は年間を通じてハウス栽培が出来るようになったので、当店でも大玉スイカとマスクメロンは年中ご注文頂けます!

しかし、いくらハウス栽培といってもマスクメロンはやっぱり夏と冬では金額が異なります。ご想像どおり、マスクメロンの旬は初夏~夏にかけたあつ~い季節です。この時期はハウスの暖房費もかからず、量もたくさん出回るので安くなります。反対に冬は流通量も減ってしまいますし、暖房費もかさむので金額を上げざるを得ません。当店肥後庵でも一年の内、マスクメロンは6回も金額が変わります。はっきりいって金額の更新作業の手間を考えると一年中同じ値段で販売した方が私は楽が出来ますし、利益もたくさん取れます。ですが、それをしないのはやっぱりすべてはお客様のため。安く仕入れができたら金額を下げる、仕入れ価格があがったら金額を上げる、という具合にやっています。

マスクメロンを年間を通じて同じ値段にするならば、金額を高く設定しておかなければシーズンオフのタイミングで赤字になってしまいます。ブランド価値を維持するため、また金額変更しなくて済むために価格を高く設定しておくのは販売者側にとってはとても理にかなった話なわけです。

2万円のメロンは冬も夏も2万円のままです。価格変更をしなくても済むのがこの2万円、という価格のメロンの特性なんです。

参考になれば幸いです。

 


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