こんにちは!肥後庵の黒坂です。
種なしスイカは昔から「流行っては消える」を繰り返してきました。スイカはおいしいけど食べる時に種を取るのが煩わしい…そんな風に思う私たちの願いを叶えるためにあれこれ品種改良を重ね、色んな品種の種なしスイカがスーパーの店頭に並んでいました。あなたは種なしスイカを食べたことがありますか?味は水っぽくて甘さが出ず、お世辞にも「おいしい!また食べたい!」というものではなかったようです。
皮肉なようですが、姿を消してしまう事になったのは種なしスイカの種ではなく、スイカそのものだったということですね。
種なしスイカが店頭から姿を消した理由
なぜ種なしスイカが店頭から姿を消してしまったんでしょうか?それは「手間・味・コスト」の3つです。
1. 手間
種なしスイカはコルヒチンという薬を与え、交配を繰り返して種のないスイカを栽培します。交配は何回も何回も繰り返すことが必要なので、この種なしスイカを作り出す過程にとても手間がかかってしまいます。また、種なしスイカは遺伝的普通のスイカに比べて弱く、栽培にも手間がかかってしまいます。
2. 味
果物は他の動物に食べられる事で種を遠くに運んでもらい、繁殖を繰り返してきました。そんな果物が命を吹き込む種が出来ない品種は、スイカ本来の味とはかなり違ったものになります。甘さが出ず、水っぽくて人気がありません。
3. コスト
普通のスイカより手間暇がかかりますし、種なしスイカの種も数が少ないのでそれが販売価格に上乗せされてしまいます。値段も高いとなるとあまり売れません。
種なしスイカが姿を消してしまったのはこのような理由によるものです。農家は手間暇がかかり、味は落ちるし値段も高い…。「味が良くなくても高くてもいいから買いたい!」という人がいなければ生産する人もいなくなってしまうわけです。
いかがでしょうか?以上が種なしスイカが姿を消した真相です。ただ最近は「ブラックジャックスイカ」というまったく新しい品種が誕生しており、こちらは従来の種なしスイカと違ってそれほど大きな手間もなく、味も落とさずに食べられるという夢の様なお話です。
次の記事で詳しくご紹介していますので併せてご覧下さいね!
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