こんにちは!肥後庵の黒坂です。
何度も何度も相手の会議室に足を運んで少しずつ話を進めてきたのに、たった1回の接待をした競合相手にビジネスの契約を持って行かれる…世の中にはそんな事があります。とはいっても別に接待でガツンガツン契約を迫っているからではありません(笑)。会議室を出てリラックスした気持ちで話をする場を設けることで、短時間で信頼関係を構築し、スムーズに契約までたどり着いてしまうわけです。
そんな接待の超重要な点は何だと思いますか?おいしい料理、ロケーション、金額など色々とありますが…多くの人が見落としがちなのが実は「お店選び」です。私も過去に仕事で何度も接待を受けたり、その逆にした経験がありますが、どんなに盛り上がるような話を持っていき、食事がおいしくても周りのお客さんが騒いでいたり、明るすぎるお店では全然落ち着いて話ができません。接待で信頼関係を構築できるかどうかはひとえにお店次第と言っても過言ではありませんね。
今回は接待でのお店選びについてお話をしてみましょう!
フレンチレストランは要注意!
あなたはフレンチがお好きですか?この質問をすると人によってかなり答えが分かれます。「テーブルマナーが面倒で難しいし、出てくる料理の量が少ないからあんまり好きではない」という否定派や、「エレガントな雰囲気が非日常だから記念日などに行きたい!」という肯定派に意見が別れてしまいます。これは和食や中華には見られない答えですね。
フレンチはどのお店にいってもコースで料理が運ばれ、料理について解説が入り、という流れは同じです。これって慣れている人にとっては全然抵抗がないのですが、初めてお店にいった人にとってはそうでもありません。
「フォークやナイフは外側から使うんだっけ?」
「お酒の追加注文をするタイミングはいつなんだろう…?」
「あっ!フォークを床に落とした!自分で拾ったらダメなんだっけ?」
「ウェイターを呼ぶ時は声を出したらダメなんだっけ?」
など一挙手一投足のいちいち考えないといけません。しかもここはフランス料理店、周囲のお客さんも優雅に食事をしているし、お店のウェイターの振る舞いもエレガント。そんな場所でマナー違反をしてはいけない、と気になってしまうと落ち着いてビジネスの話に集中することができません。
大切なクライアントをそんな緊張感を与えるお店選びをしても接待はうまく行きません!接待をするのはお互いの信頼関係構築とその後のビジネスを円滑に進めることにあります。「あの接待は最初から最後まで緊張したなあ」という思い出になる接待は意味がありませんので、この点はチェックしておいて下さい。
若い人がいるお店は避ける
お店の内装がスタイリッシュで、きれいな夜景が見えるお店を見つけました。「よし!ここにしよう!!」と思ってマウスカーソルを「予約」のボタンに合わせて…ってちょっと待って下さい!そのお店は接待向きでない可能性があります。というのもそういったお店は「若い人」が多く集まるからです。
若い人が集まるお店での接待は何がいけないのか分かるでしょうか?ビジネスの話をしている周囲で合コンをしていたり、恋人が愛を語らっていたら…もうそれだけで耳はそっちに向いてしまいませんか?私なら気になって集中力を持って行かれてしまいそうです。ビジネスについての話をしている時に「うわー!マジだりーわ!ありえねー!!」とかゲラゲラ笑い声が聞こえてくると「もっと別のお店を選べたんじゃないの?」と大切な取引先はお店選びをした「あなた」に目が向けられる可能性があります。
お店選びをする時は接待向けの落ち着いた静かな雰囲気かをチェックしておきましょう。過去に行ったことのあるお店や事前に問い合わせをするようにしてくださいね!
照明が程よく暗めの店を選ぶ
接待のお店選びをする上でほとんどの人は料理の内容や金額ばかりを見て、「照明」にまで気が回ることはありません。私は食べ歩きが大好きで、これまで都内のレストランを数百店あちこち食べまわって来た経験からいえることがあります。それは「雰囲気は照明が決める!」ということです。とっておきのお店へ招待して重要な話をする時は照明が暗めのお店を選ぶ事があります。
接待の場でする話はもちろんビジネスが中心ですが、その他にもお互いの趣味や家族の話などプライベートな話題も少なくありません。そんな時にコンビニの店内のように「カッ!」と明るい照明のお店での食事だと相手の顔や表情がハッキリと見えすぎてしまい、なかなか胸の内を話す事は難しいでしょう。
考えてみてくださいね。カラオケって暗い部屋ほど気持ちよく歌いやすくありませんか?逆に明るすぎる部屋だと歌っている時の顔を見られてしまいそうで抵抗があるものです。また、愛を語り合う場所は静かで相手の顔がよく見えない場所の方がやりやすいですよね?接待も会議室では出てこない本音も語り合う事で信頼関係を築いていくもの。明るすぎるとなかなか本音で話がし辛いので、照明を落とした明るすぎないお店を選んで下さい。
いかがでしょうか?接待のお店選びはその場でどれだけ話しやすくなるかを決めるもので、決して値段や料理の内容だけで選んではいけません。繰り返しですが接待は相手との信頼関係を築く機会です!有意義な接待になるようお店選びはくれぐれも気を抜かないようにしてくださいね!
<参考リンク>
ビジネス接待マナーやメッセージの文例集、喜ばれる贈り物ヒントがたくさんあります。ぜひご参考下さい。
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