こんにちは!肥後庵の黒坂です。
12月の年末、世間ではクリスマスやお正月ムービ一色に染まっていますが、デコポンの出荷が始まる季節でもあります!長い間じっくり栄養を蓄えておいしい果実を詰めたデコポンは見た目のゴツさとは裏腹にとても繊細な味わいと上品な甘さがあり、数ある柑橘果物の中でも「王様」として君臨しています。
私をはじめ、数多くのファンがついているデコポンには「ハウス栽培」と「露地栽培」のものがあります。今回はその違いについてお話していきます!「これからデコポンを買おうかな?」と思われている方には有益な内容となっていますので、ぜひ最後までご覧くださいね!
一足先に食べられるハウス栽培のデコポン
デコポンの旬は寒い冬に始まり、暖かくなる前の春先までと比較的短いものです。露地栽培のデコポンは出回るのが2月で、4月頃には終わってしまうので、2月~4月というたったの2ヶ月間しか食べることができないのですが、ハウス栽培ものは12月の年内に出回るのでその分先取りして楽しむ事ができます。ハウスデコポンは12月~2月、露地栽培のデコポンは2月~4月までなので、デコポンを楽しむ事ができるのは合計4ヶ月間です。出回る時期が違うために「ハウスデコポンと露地栽培のデコポンどちらにしようかな?」という具合に選ぶことはできない事を覚えておいてくださいね!
贈答用に向いた高品質な仕上がり
ハウス栽培の果物は本当に手間ひまがかかります。これはデコポンに限った話ではなく、スイカやメロンなどその他の果物でも同じことがいえます。水やりや温度調節などは職人というべき生産者の腕前が全面に出る部分でもあります。また、ハウスは冬に暖房を炊いたり、設備の費用がかかってしまいます。
ですが、手間ひまや経費がかかる分だけ、デコポンにとって最適な栽培環境をコントロールできますし、雨風や鳥、虫の被害も避けることができます。そのため、出来栄えは傷が少なくて見た目に美しい仕上りです。贈答用のフルーツの条件は単においしいだけではなく、届いて箱を開けた時に「うわっ!これはすごい!」と声が出てしまう傷や色ムラのない外観の美しさや、濃厚な香り高さなど五感を刺激する条件も必要です。ハウス栽培のデコポンは特に「贈答用」向けの高品質な仕上がりになっているといるわけです。
安定した品質
ハウスデコポンは露地栽培と比べて見た目が美しいだけではありません!実は安定した品質、というのもその魅力の一つです。
フルーツは生物ですので、工業製品のように一律の品質で作ることが難しいものですがハウス栽培であれば比較的安定した品質で生産することができます。ハウス栽培で育てたもののほうが果肉が柔らかくて糖度が高く、箱に入った一つ一つのデコポンの品質が安定しています。激安店で露地栽培デコポンを買うと最初に食べたのはおいしかったのに、次に手に取ったものは顔がくしゃくしゃになるほど酸っぱかったり、完熟を通り越して少し傷んでいたり…ということがありますが、その点ハウスデコポンは安定した出来栄えになります。濃厚な柑橘果物のおいしさがギュッと凝縮され、甘さの外れがありません。
ハウスデコポンは贈答用、露地栽培は自宅用
肥後庵で購入頂いているお客さまのご利用用途はハウスデコポンは贈答用に、露地デコポンは自宅用に購入されている、という傾向があります。
ハウスデコポンは見た目が美しく、粒ぞろいで品質も安定しているという事から自宅用ではなく、大切な方や取引先の社長さん宛など贈答用にお求めになられる方が多いですね!もちろん自宅用に買われる方もいらっしゃいますが、圧倒的に多いのは「ギフト用途」です。
反面、露地デコポンについては自宅用にお取り寄せされるお客さまが多い傾向にあります。特に春先になって旬の終わり頃はデコポンの酸味の割合が減り、一層甘さが増します。お客さまはそれを知ってか、春先の露地デコポンは自宅用に買われる方が多いですね。皆さん、果物について本当によくご存知なのでびっくりさせられます。
いかがでしょうか?デコポンのハウス栽培と露地栽培の違いをご理解頂けたでしょうか?どちらが絶対にいい、ということはなくそれぞれに魅力があるのでぜひ参考にしてみてくださいね。
<参考リンク>
デコポンの栽培法へのこだわり、特徴などの情報が満載です。ぜひご参考下さい。
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