田舎に帰省する際「ご近所さん用のお土産を買ってきて」と言われたら読んで下さい

こんにちは!肥後庵の黒坂です。
あなたの実家はどちらでしょうか?え?両親もあなたも同じ都道府県内に住んでいる??ま、そういう人もいつかは故郷を離れる日が来るかもしれませんので、ぜひぜひこの記事最後まで見ていってください。その時にきっと役に立つ時が来る、覚えておいて損はないお話をしますね!

さて、私は一年に3-4回奥さんの実家である熊本県へいきます。両親にあってまったりとくつろぐ意味合いもありますが、フルーツギフトのビジネスをする意味合いももちろんあります。

そんな熊本県への帰省をする際に毎回、お土産を買っていきます。このお土産は両親や親戚に渡すだけでなく、両親の知人やご近所さんへ配るためのものも購入します。そのため、お土産は一度に6-7個買っていきます。結構な分量だと思いませんか?1つ1,000円としても7個だと7,000円ですからね(笑)。妻は最初の頃、「なんで近所に配る分まで購入するのかよく分からない…」といっていました。私も口には出しませんでしたが内心同じことを思っていました(笑)。それでも両親は「自分たちの分はいらないから、近所に配る分は忘れずに買ってきてほしい」というのです。なんでご近所をそんなに大切にするのか…!?最初の頃は正直サッパリわかりませんでした。

最初はよく理解できなかった「実家へ帰省した時にご近所へお土産を配る」という文化ですが、今では「あーやっぱりちゃんとしないとね!」という具合に理解できるようになりましたよ!

 

都会人は田舎のコミュニティは理解できない

まず、都会人にとって田舎のコミュニティはまったく理解できないものです。これはどんなに想像しても分かりません。

私は熊本の実家へ行き、壁にかけられたカレンダーを見ると予定がびっしり入っていて驚いたことがあります。町内会の集まりやら、婦人会やらでしょっちゅうイベントがあって、そのほぼ全てにフル参加しているみたいなんですよ。街のイベントなど一つたりとも参加したことがなかった私にとってはびっくり!

また、驚いたのはそれだけではありません。家の中には町内放送用のスピーカーが入っていて、ラジオみたいに音声が流れてくるんですよ!しかも勝手に音量をOFFにもできないし、取り外す事もできません(笑)。初めてみた時は「なんなんだこれは…」とかなり衝撃を受けましたね。

それから食卓での話題は「そういえばお隣の肥後グリーンメロン農家さんが作るのをやめたらしい」といった話が出てきて、「どこでそんな情報を仕入れるんだろう…?」と本気で不思議に思いましたね。こうしたこと一つ一つが私にとってのカルチャーショックでした。これらに共通するのはすべて「濃厚なご近所づきあい」です。

私は一時期、秋葉原駅から徒歩5分のマンションに住んでいましたが、ご近所どころか隣に誰が住んでいるのかすらサッパリ分かりませんでした。粗品を持ってご挨拶をしにいったのですが、インターホンを鳴らしても出られず、ドアノブに手紙と粗品を下げて置くということがありました。住んでいる間はとうとう最後まで顔を見ることはありませんでした。都会に住んでいる方にとっては田舎のご近所付き合いはさっぱり理解できないと思います。

 

無縁社会とか言われるけど、田舎じゃバリバリ助け合い社会です!

  

2010年に「NHKスペシャル 無縁社会~”無縁死” 3万2千人の衝撃~」という番組が世間を騒がせましたが、そんな無縁社会なんてどこ吹く風です。やっぱり田舎の交流は熱く、助け合いは日常の風景です。

実は当店、肥後庵もこの田舎のコミュニティに助けられている部分がかなりあります!夏にスイカの大型注文が入り、市場や契約農家からの仕入れでは到底足りずに困っていました。発送は数日後、でも到底仕入れるあてはありません。ほとほと困っていたところ、バイヤーが町内会の飲み会に行った先で「知り合いの農家さんにスイカ作りの達人がいるから連絡を取ってみようか?」といってもらいました。まさにこれは助け船と言うやつじゃないですか?藁にもすがる思いで駆けつけると、お話どおり本当にすっごいおいしいスイカを作る農家さんです。すぐに注文分スイカを購入して無事に発送、欠品を発生させることなく乗り切ったわけです。町内会の飲み会でのお話がなければ、確実に欠品になってしまうところでしたので本当に救われました。田舎は本当に助け合いで成り立っている部分がかなり大きいと感じた出来事でした(現在は数多くの仕入元を持っているので、そうそう在庫切れの心配はありませんおでご安心ください 笑)。

 

お土産がなくて恥をかくのは実家の両親

話がすっかりそれてしまいましたが、そんな田舎のコミュニティで生活する上で、帰省した息子や娘がお土産なしとなると恥をかくのは両親です。離れて暮らす私たちは「自分は相手になーんもお世話になっていないけど?」と思うかもしれませんが、実はあなたも間接的にはお世話になっているかもしれませんよ?そういう私もご近所さんから頂いた果物や野菜を「娘さん夫婦にどうぞ」と送ってもらっていたようです。直接対面で物をあげたり、受け取ったりしているわけではないのですが、田舎の両親を通じて間接的に色々なものを頂いていたことを知りましたね!頂いたものにはお返しをする、これが良好な人間関係には不可欠じゃないですか。ですので、両親が「娘が帰省した。その時のお土産をどうぞ」とできるようにしていたわけです。

 

ギフトは話題性のあるものを選ぶのが正解

お土産選びですが、ありきたりなものではなくできれば「話題性」があるものがオススメです!空港にいけばその土地のお土産は山のようにあるじゃないですか。私が昔買っていたのは

「東京カンパネラ」
「東京ばな奈」
「銀座ごまたまご」

などですね(ど、ド定番過ぎる…)。でも田舎とはいえ、さすがに定番ものばかりだと「これ他の人にももらったな」と新鮮さはないですよね。そこで私は浅草のどら焼きを買っていったことがあります。これが非常に好評でして「東京では今、このどら焼きで行列を作って食べているらしい」と話題の品であることを伝えたところ、渡した相手からとても喜ばれて次に会った時には「あのおみやげすっごく良かったよ!」と感想をいわれたそうです。「ザ・お土産」みたいな定番ギフトを渡すのも悪いわけではありませんが、せっかくであれば渡す相手が知らないような地元で人気のグルメをお土産にすると喜んでもらえますし、それを渡す実家の両親の株を上げることにもなりますよ!これまでお世話になった両親の顔を立てることにもなるので、親孝行にもなるんじゃないかなと思っています。

いかがでしょうか?あなたがもしも田舎に帰省する時に両親から「お土産を頼みます」と言われたらどうか面倒くさいと思わず、親孝行だと思って両親の顔を立てられるようなギフトを渡してみてはいかがでしょうか?お土産を買う側にとってはどうでもいいようなことに思えますが、それを受け取る両親やご近所さんにはとっても嬉しいプレゼントになります。


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