こんにちは!肥後庵の黒坂です。
手紙を書き慣れていない人にとって、手紙というのは必要以上に肩の力が入ってしまうものです。その結果として、
「気合を入れすぎて長文になってしまうパターン」
「挨拶+ありきたりの言葉だけのパターン」
のどちらかに分かれてしまうことが多いですね。あなたも心当たりがないでしょうか?
定型文みたいにありきたりな手紙になってしまうと、書いた後に自分で読み返して「ああ、自分やっぱり書くの苦手だなあ」と思うものですよね!ですがガンガン書いて長文になってしまう場合は、書いている本人がその手紙の問題に気づいていない事が多いです。「よーし!よく書けたな!!これだけ色々書いたのだから喜んでもらえるに違いない!」と思ってしまいがちです。
あなたはどうでしょうか?大切な真心込めた贈り物に添えるメッセージに、内容をモリモリと盛り込みすぎていませんか?メッセージというのは内容を詰め込むほど読まれない、伝わらなくなってしまいます。今回は文章をスラスラ書ける人ほどやらかしがちな「詰め込みすぎの失敗」についてご紹介します!
「書いたことは全部読まれる」という勘違い
まず、最初にあなたに理解してもらいたいこと、それは「書いたことは全部読んでもらえる」という勘違いです。
あなたは悩みや問題点について、Yahoo知恵袋や発言小町を見たことがあると思います。その時にこんなやり取りを見たことがありませんか?質問者が色々と問題点や背景についてずらずらと書いて質問をして、回答者が「こうですよ!」と出した答えが質問に対する回答になっていない、というものです。私はしょっちゅうこのやり取りを目のあたりにするのですが、その時に感じることは「質問をきちんと最後まで読んでいないな」ということです。
「Yahoo知恵袋と手紙は違うでしょ!」と思うでしょうか?私は本質的には同じだと思うんですよね。Yahoo知恵袋だって、不特定多数にあてた悩み相談という手紙みたいなものだと思っています。手紙を仲のいい友人に送る場合でも、詰め込みすぎると上から下までしっかりと理解して読んでもらえない可能性があるわけです。
詰め込みすぎない工夫をしよう
「内容を詰め込みすぎないようにってどう書けばいいのー??」と思われると思います。贈り物に添えるギフトメッセージの場合であれば
「季節の挨拶」
「近況報告」
「ギフトについて」
「相手への気遣い」
この4つに絞って、それぞれ一文ずつくらいで書くと内容の詰め込みすぎにならず、さっと読んで分かりやすいメッセージになります。
(例文)
セミの大合唱が聞こえるようになって、いつの間にかすっかり夏になっている事に気づきました。暑さにへばらず元気でやっていますか?(季節の挨拶)
こちらは子どもたちが炎天下の中、毎日外で遊んですっかり真っ黒になっています。(近況報告)
さて、清涼感のおすそ分けに熊本のスイカを贈らせて頂きます。シャリシャリ食感と濃厚果汁で喉を潤してほしいと妻と二人で選んだのでぜひお楽しみ下さい。(ギフトについて)
◯◯さんもぜひ思い出に残る夏を堪能して下さいね!(相手への気遣い)
「…え?これが記憶に残る手紙なの??なんか普通じゃない??」と思われたかもしれません。でも印象に残る手紙、というのは別に夏目漱石のような情緒豊かな表現力や起承転結は必要ありません。大事なのは「内容が分かりやすく、しっかりと心が伝わる」ということです。
暑い夏にドーンとスイカが届いて、中に入っているギフトメッセージに「清涼感のおすそ分けにどうぞ」と書いてあると読んでいる側にはとてもうれしいものです。この先、ひょんなことでこのギフトメッセージを読み返す時に「あぁ、そういえばあの暑い夏の日にスイカを贈ってもらったけ。嬉しかったなあ」と振り返ることでしょう。
書くことを絞ってシンプルに伝える!
あれもこれもと詰め込んだ手紙のほとんどは感情が動くような心というよりも、説明や自分語りになっていることがほとんど。でもギフトメッセージは相手に喜んでもらうために書くわけですから、あれもこれもと詰め込むとその全ての言葉が薄っぺらとなり、読んだ直後すら「あれ?結局何が書いてあったんだっけ?」というメッセージになってしまいます。
書くべきことをしっかり絞って、シンプルに伝わるようにしましょう!そうすることで一つ一つの季節の挨拶や、ギフトに込めた思いなどが強いメッセージとして相手に刺さり、時間の経過とともにまた読み返したくなるようなメッセージになるわけです。ぜひ参考にしてみて下さい。
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