こんにちは!肥後庵の黒坂です。
ネット情報サイト「PR TIMES」が「“お中元・お歳暮迷子”続出中!?約7割がお中元・お歳暮に「何を贈ればいいのかわからない」と回答」という興味深いアンケート結果を出しています。
参考リンク:PR TIMES ~2015年 お中元・お歳暮の実態を大解明!~「贈りたいもの」と「もらいたいもの」に潜む“認識のズレ”が判明!
私はこのアンケート調査を見た時、少し混乱してしまいました。なぜならあちこちのアンケート調査で「人気ランキングはこれだ!」「今年みんなが選ぶお歳暮のトレンドはこれ!」との調査結果がバンバン出ているのに、このアンケート結果では「お中元やお歳暮ギフトには何を贈ればいいのか分からない」とあるわけですから。「え!?贈りたいものってみんなそれぞれあるんじゃないの??」と思ってしまったわけです。
でもうんうん頭を悩ませて少し考え「お中元やお歳暮ギフトについてのアンケート調査を見ても、喜ばれる贈り物選びはできない」という結論に至りましたね。今回その考えをあなたにシェアをしたいと思い、この記事を書いています。
アンケート結果が事実と異なる時
お中元・お歳暮ギフトのアンケート調査対象人数ってすごい数になるんですよ。500人とか、時には1,000人を超えます。そしてアンケート調査は無料で済ませられる事はありません。回答者へポイントやギフト券をプレゼントした上で答えてもらうようになっています。更にそのアンケート結果を集計したり、記事にしたりする人の人件費も発生するので相当に費用がかかってしまいます。これだけ手間やお金をかけるアンケート調査ですから空白箇所、勘違いした回答で無効票にならないよう、質問欄は自由記入欄ではなく、選択式になっています。
「みんながどんなお歳暮ギフトを贈りたいと思っているのか」を調査するには質問欄は「あなたが贈りたいと思っているお歳暮ギフトを次のうちから選んで下さい」という”選択式”になっています(あなたも見たことがありませんか?)。当たり前ですよね?この質問を”自由記入”にしたらおそらくほとんどの人は面倒くさくて回答しませんし、調査対象人数も多いですから集計する方もえらい手間になります。
ここで問題になるのが「選択式」の回答欄です。人間は「この3つの中から選んで下さい」といわれるとその3つ以外の選択肢には目がいかなくなるという性質を持っています。あなたも「今度の旅行先は海と山はどちらがいい?」と聞かれると海か山かで答えるのではありませんか?アンケート調査も同じです。与えられた選択肢の中からムリに答えようとしてしまい、実際にはカタログギフトを贈ることはないのに「カタログギフトって世間で人気だし自分も贈るとしたら選ぶだろう」という具合に丸をつけてしまうわけです。
その結果、アンケート調査の回答者が500人いて「あなたはお歳暮ギフトを贈りますか?贈るなら次の内何を贈りたいですか?」の質問があると、「贈る」に丸をつけた全員が「これを贈りたい」としっかり答えている結果になるわけです。
何を贈ればいいのか分からない人が7割
「お歳暮ギフトを何にすればいいのか迷う、分からない」が7割を占める、というのが真実だと思っています。別のアンケート調査では「ビールを贈りたい」「お菓子を贈りたい」と答えていても、いざお歳暮ギフトを選ぶ段になるとみんな分からないし、迷うということなんですよ!もうお分かり頂けましたか?アンケート調査で「お歳暮ギフトで贈りたいものランキング!」などを見ても、あなたが大切な人に贈り物をする時の参考にはならないことを知っておきましょう!
結論的には「みんなが贈りたいと思うお歳暮ギフトのアンケート調査」を見てそれをうのみにして選ぶのではなく、あなたが自身が贈り物上手になるしかないわけです!アンケート調査を参考程度に留めるのはいいでしょう。アンケート結果は最近のトレンドの動向を知ったり、定番ギフトの存在を理解する事には活用できます。しかし、最後はあなたが大切な人の事を考えてあれこれギフト選びをするしかないのです。
参考になれば幸いです。
<参考リンク>
ビジネスお歳暮マナーやメッセージの文例集、喜ばれる贈り物ヒントがたくさんあります。ぜひご参考下さい。
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