こんにちは!肥後庵の黒坂です。
果物好きにとって嬉しいニュースが飛び込んできました!5月1日のYahooトップニュースに掲載されていた記事によると、香港の人に日本のいちごが好評で一粒2,400円で売れているということです。
香港(Hong Kong)で高級フルーツがブームになっている。
消費者のヘルシー志向を反映した動きのようだが、財布への負担は重そうだ。高級スーパーマーケットから屋台まで、香港の店先では値段の張る高級フルーツが存在感を増しており、客が次々に買い求めている。ある高級スーパーの棚では日本産のイチゴに一粒168香港ドル(約2400円)という値札が付いていた。イチゴは一粒一粒、緩衝材で丁寧に包まれ、紙の箱に収まっていた。
なぜ日本の果物はこんなにも高値で海外に受けているのでしょうか?この記事をみて私が思ったことをシェアさせて頂きますね!
購入する理由は” 自分用”、富裕層が買っている
香港には日本と同じく、高級果物をギフトに贈る文化があります!日本のフルーツギフトというと高級感のある桐箱に入ったマスクメロンや、和紙で包んだ柑橘果物の印象がありますよね?ちなみに香港のフルーツギフトは「フルーツバスケット」がスタンダードのようです。日本にももちろんフルーツバスケットはありますが、お見舞いとかお供えといった用途が多いですよね。この辺は日本と香港の文化の違いもあるみたいです。
さて、今回の記事を見る限り一粒2,400円で売れている日本のいちごは「新鮮さ、安全性」が受けて売れているみたいですね。記事の内容をみてみましょう!!
「昔は本土産の果物を購入していたけれど、それにはもう戻れそうにない。(外国産の高級フルーツに比べると)安全でも新鮮でもないからね」。会計士のピーター・ウォン(Peter Wong)さん(48)はそう話す。自分と妻、そして2人の子どものために、毎月輸入フルーツを2000香港ドル(約2万9000円)分は買っているという。
この記事を見て私は「香港の48歳の会計士が買っているのか~、高給取りが買っているんだな!」と思いましたね。「え?香港の会計士って高給取りなの??」と思ったあなた!いいカンしてます。そう、香港の大学生の憧れの職業堂々一位が会計士で、その志望理由は「給料が高いから!」というものらしいです(ちなみに2位が金融、3位が医者)。
日本の高級フルーツを購入するこのピーターウォンさんは「高くても日本の安全で新鮮な果物を買いたい」ということなんでしょう。
あ、どうでもいいけど自分も学生時代はアメリカで米国公認会計士の勉強をしていました。その理由の一つに「高給取りだから」というもので、彼らと同じこと考えていましたよ(笑)。目指していた高給取りにはなれなかったのはここだけの話…。
データ引用元:Jetro 香港の生活例を見る – JETRO P.54より
日本の果物は高級ブランド
香港で買うことができる一般的な果物は「中国産」です。香港で流通している農産物は中国本土産が大半を占めますが、こうしたフルーツを購入している人たちは本土産のものは健康に良いと考えていません(そりゃそうか…)。何といっても北京地元紙、新京報は国内の人に向けて「果物の皮はしっかりむいて食べなさい!でないと大変なことになるよ!!」といっているほどですからね。
これってかなり日本人と意識が違いますよね?私は果物の皮はできるだけそのまま食べるようにしています。リンゴもそうですし、ぶどうも同じです。ずっと皮ごと食べるようにしているので、今では皮なしだと「ちょっと物足りないな…」と感じるに慣れてしまいましたね。皮をむかないのはズバリ、「おいしいから」という理由もありますが「皮にも栄養が含まれていて、健康にいいから」というのもあります。ぶどうの皮にはポリフェノールが、りんごの皮にはプロシアニジンという抗酸化作用のある物質が含まれていますからね!あなたは果物を食べる時に皮を捨てていませんか?それもったいないですよ!!サプリメントだと思って食べて食べて!
…すいません、少し話がそれましたが中国は違います。「皮をむかないとどうなっても知らんぞ!健康を害するぞ!!」とめちゃめちゃ怖いことをいっています。本来栄養が詰まっている果物の皮を食べると健康を害する、いやいやどんだけヤバイのよ…。
健康について意識高い系の香港人は、日本の果物を健康のために高くても買うということですね!それでいちご一粒に2,400円を出すなんてその意識の高さは本物です。訂正します、「意識高い系」じゃなくて「健康にいい食材=投資活動」と考える「ガチ勢」じゃないですか!
頑張れ!ジャパンブランド!!
日本はこれからどんどん人が減って少子化していく運命は逃れられないようですし、かつては「日の丸半導体」と呼ばれたエレクトロニクスの分野でも台湾や中国のメーカーにこてんぱんにやられています。アニメやゲームのシェアも世界で圧勝していた頃と比べると見る影もありません。最後の砦と呼ばれる「カメラ」もスマホの登場と、個人メディアの台頭でそのお株を奪われてしまいそうです。
私は日本が農業でブランド化すればすごいビジネスになると思っています。オランダを見てくださいよ!「オランダ?チーズとチューリップの国??」と寝ぼけた事をいう去年の私を張り倒したくなるくらい、オランダは「農業ガチ勢」です。
国土面積は日本の50の1、農業人口は日本の7分の1、それでもって日照時間は短いなど「おいおい、こんなので農業やれんのか?」といってしまいそうになりませんか?でもでもオランダの農業輸出額は驚愕の680億ドルで日本の30倍!!アメリカの次に多い額です!!!すごいぜオランダ!!オランダ本気出し過ぎじゃないですか?日本も本気出しましょうよ!私は国産の梨やぶどう、スイカやメロンを食べて「こんなにおいしいのになんで日本国内でひっそりとくすぶってるんだよ…(泣)」と悲しくなります。
香港で日本の果物が高値で売れている、この勇気が出る事実を胸に「日本の果物ブランド化」を実現してほしいと心から願います!!
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