こんにちは!肥後庵の黒坂です。
お中元、お歳暮ギフトは年々縮小傾向にあると言われていますね。統計的に見てその流れは間違いではなく、法人のお中元・お歳暮ギフトで過去5年間で数%程度が減少しています。これは経営体力に余裕がなくなったことで、贈り物をしなくなったということでしょうか?いえいえ、実はそうではありません。原因は別にあるんですよ!
なくなっていく虚礼ギフトや社交辞令ギフト
「贈り物をすれば契約を延長してもらえるかもしれない」
「取引を有利に勧めてもらえるだろう」
そんな見返りを期待して贈り物をする「虚礼ギフト」「社交辞令ギフト」が減ってきていると見る声がありますが、私も同じ意見ですね!もちろんお中元・お歳暮そのものは素晴らしい日本の文化であり、年に2回の感謝の気持ちを伝える贈り物です。そうではなく「相手からの見返りを期待したお中元、お歳暮が減った」と考えるべきでしょう。虚礼や社交辞令で贈り物をする会社は減る一方で、お祝いの気持ちで気軽に、カジュアルに贈り物をするプチギフトが増えて来たのです!
プチギフトは盛況!
見返りを期待して贈るお中元やお歳暮を贈る会社は減ったものの、盛況なのが「プチギフト」です!プチギフトはお中元、お歳暮のように贈る時期が決まっているものではなく、ちょっとしたお祝いやお礼の気持ちで贈るプレゼントです。
「知り合いの社長が本を出版したお祝いにプチギフトを贈った」
「お世話になった取引先の重役へにお茶の贈り物をした」
「素晴らしい接待をしてもらったのでお返しにフルーツギフトを贈った」
と、こうしたプチギフトはとても盛況だということです。これらは決して高額な贈り物ではなく、金額はせいぜい2-3,000円といったどちらかというと少額。それでも人間関係を円滑にし、つなぎ留めるために積極的にプチギフトを使っている人は昔に比べてむしろ増えているんです!
ギフトの文化はこれからも続いていく
相手からの見返りを期待したいわゆる「虚礼ギフト」や「社交辞令ギフト」は影を潜め、お世話になっている感謝を伝えたい、心から祝福をしたいという「気持ちの伝わる贈り物」をより気軽にする流れになっています。これは「相手に喜んでもらう」「感謝の気持ちを伝える」ということを目的としたギフトの本質に立ち返ったプレゼントです!そう、心の入っていない贈り物は影を潜め、ギフト本来のあり方に気づき始めたんです!
人の心が失われていると「無縁社会」が叫ばれていますが、そんなことはありません!やっぱりいつの時代も人はギフトを通じて心を伝え、関係を維持する文化は消えていなかったわけです!
参考になれば幸いです。
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