こんにちは!肥後庵の黒坂です。
年末年始の時期になるとドーンと機会の増える接待の席。若い人、慣れていない人にとっては憂鬱な時間に思えるかもしれません。先輩社員や上司には「くれぐれもそそうのないように!」と釘を刺され、好きでもないお酒を飲まなければいけない…。そう考えるとお酒の席にため息をついている人は少なくないでしょう。
その気持ちは痛いほどよく分かります!私も入ったばかりの会社で接待が後にこっぴどく先輩社員に叱られた経験があります。
「相手のビールのコップをカラにしてはいけない!」
「もっと相手との会話に積極的に入ること!」
「全体的に気遣いが出来ていない!」
など色々と指摘を受けて落ち込む経験があります。あれから場数を踏んで今ではスムーズにこなすことができるようになりました。おもてなしする気遣いを学ぶことが出来るので、接待は人を成長させます。気遣いは勤め人であっても、起業家であっても、プライベートの付き合いでもあらゆる場面で必要なスキル!持っていて絶対に損はありません!
さて、接待の場での振る舞いは事前に知っておけば難しくもなんともありません。社会人マナーが難しいといわれる理由の一つに、学校のようにクラスルーム形式で学ぶ事がなく、個人で自主的に学ぶことが求められている点にあります。ですのでこの記事で学ぼうとしているあなたはとてもラッキーです。接待の場で事前に知っておくだけで問題を回避できる情報を持って帰って下さい!
参加者の名前を事前チェック!
これまでの接待に関する記事で何度も何度も、何度もしつこくいってきましたが接待というのは信頼関係構築の場です!決して契約を迫ったり、下心ミエミエのお世辞を重ねる場ではありません。そんな信頼関係がいつ作られるのかあなたはご存知ですか?それは「相手は自分の事を理解してくれている」と思った時なんです。
相手のことを理解するための一歩、それは接待をする取引先の事を事前に調べることです。まず絶対に抑えてほしいのが「相手の名前」。名前を間違えてしまうと信頼関係を作るどころか、グシャグシャに破壊することになります。読み方は頂いた名刺や受信メールのアドレスをチェックするなどしておきましょう!更に相手の趣味ややっている仕事の内容まで事前に聞いておくとベスト!相手の情報はすでに付き合いのある先輩社員から聞いてもいいですし、相手がSNSをやっていればそれを見てから参加するようにしましょう。そして接待の席では積極的に名前で呼ぶようにしてください。
「田中さんはマーケティングをされているとお聞きましたが…」
「田中さん、次は何かお飲みになりますか?」
という具合に事ある毎に相手の名前を呼ぶのです。私は大学留学や外資系企業に勤めて学業や仕事で外国人と接する機会があったのですが、アメリカやヨーロッパ系の方はこれをスムーズされる人が多いように思いましたね。自分の名前を呼ばれて嫌な気分になる人はいませんので、ぜひ積極的に使っていきたいところです。
接待手土産は人数分ありますか?
接待で外せないのが接待手土産!こちらも重要性についてはこれまでの記事でお伝えしてきました。準備する手土産で安物を準備してしまう人はほとんどいませんが、やりがちなのが有名ブランド品を用意してしまうことですね。「ギクっ」とした人は要注意!というのは誰もが知っているブランドの和菓子等を用意しても「おいしいものをくれた」という印象だけで終わってしまうだけでなく、下手をすると「これだけいいものを贈るのだから契約してくれよ」という下心と取られてしまいかねません。特に大きな権限を持ち、接待慣れしている会社の経営者や役員はこうした心理をたちまち見抜いてしまいます。
理想的な手土産とは世間一般に知名度はないものの、地元では人気の老舗グルメなどですね。私は過去に経営者へ手土産に梅干しをプレゼントしたところ、家族全員で楽しんでもらう事ができて翌日感激の電話を頂いた事があります。「接待手土産では王道を外す」、これは抑えておきたい重要なポイントです。下記の記事も合わせて読んでおいてくださいね!
接待手土産のおすすめギフトはこれだ!
相手の記憶に残る接待には、話題になる手土産を
デキる経営者はこんな贈り方をしています!
さて、そんな接待手土産の品質もそうですが、重要なのが準備する「数」です。接待相手や手土産によっては、一つだけでなく相手の人数分用意することもあるでしょう。手土産の数が参加する人数よりも少なくなると…これはもう目も当てられない結果になってしまいます。どれだけ素晴らしい手土産も数が足りないと相手に気を使わせたり、恥をかくことになって台無しになるので参加人数の事前チェックはしっかりとしてください。
盛り上がる話題を準備していますか?
繰り返しになりますが接待はとにかく信頼関係構築をする場です。相手の信頼を構築するためには会議室では出てこない腹を割った会話やプライベート話で盛り上がるのが理想ですね。
しかし、接待の場で場当たりで思いつきの話をしても盛り上がるのは難しいでしょう。よほどコミュニケーションに自信があるなら別ですが、共通の話題が出てこず終盤は無言の時間ができてしまうとお互いに気まずくなってしまいますよね?ですのでここでも冒頭に述べた通り、盛り上がる話題が重要です。
ぜひあなたに押させておいてもらいたいのが「相手の会社」「接待相手の担当業務やプライベート」についての情報です。これって2つとも相手の事なんですよね。
「御社のマスクメロンはこの間テレビで取り上げられていましたね!」
「田中さんはマーケティングを担当されているかと思いますが、ネットショップサイトもされているんですか?」
「ゴルフがお好きだと聞いていますが…」
といった具合に話をすると相手は「こちらに興味を持ってくれている」という心理になり、やっぱり嬉しくなります。そして理解してくれていると思ってもらえたらそれが信頼構築となりますから接待をする意義があるというものです!
いかがでしょうか?接待は決して嫌なものではなく、あなたを成長させる絶好の機会です。ぜひ前向きに考えて接待上手になってくださいね!
<参考リンク>
ビジネス接待マナーやメッセージの文例集、喜ばれる贈り物ヒントがたくさんあります。ぜひご参考下さい。
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