私は日々、お客さまの贈り物について頭を悩ませ、
「どうすれば喜ばれる!?こんな工夫をしたらいいだろうか??」
ということを考えて生活しています。時々、
「ギフトコンシェルジュ」
という仕事に興味を持ってご質問頂くことが増えてきました。問い合わせを頂いた時には精一杯丁寧に、分かりやすくお答えしているのですがある時、ふと気づきました。
「そうか、問い合わせが来るということはギフトコンシェルジュについて知りたいけれども、情報がないからなんだ」
ということに。そうなんですよ。ギフトコンシェルジュと検索してもWikipediaも解説サイトも出てこないんですよね。検索キーワードの候補には
「ギフトコンシェルジュ なるには」
「ギフトコンシェルジュ 資格」
と出てきて、興味を持っている人がいるのにそれに答えている情報がありません。こうなったら私がひとつ、この記事を書いて疑問を解消したいと思います!あ、この記事を最後まで読んで
「うーん、この点をもうちょっと質問したいな」
「あの部分少し分かりづらかった…」
ということがあれば遠慮なくお問い合わせください!丁寧に優しく回答しますので!!
ギフトコンシェルジュとは?
さて、まずは一番気になるギフトコンシェルジュという職業の定義です。
「ギフト+コンシェルジュ」
という2つの言葉がくっついていますね。ギフトはご存知の通り、贈り物のことです。そしてコンシェルジュはサービス業のひとつで、お客さまが知りたい情報や悩みを解消するためのアドバイザー・相談役のような立場を指します。コンシェルジュとはホテルやアパートの職業のひとつで、宿泊客の要望を聞いてそれを叶えたり、道案内やおすすめのレストランを提案するお仕事です。
ギフトって簡単なようで実はものすごく奥が深い世界です。社会的に贈り物をする、受け取る方々でも悩みはつきません。それなのに世間的にギフトコンシェルジュという職業は結構誤解されてしまうものだと思っています。
「こういう時にはこの熨斗を使ってください」
「今人気のギフトはこれ!」
とちょっと調べれば誰でも言えそうなことを提案してくれる人、みたいなイメージを持っていませんか?でもギフトコンシェルジュはギフトマナーなどを知っているだけで務まる仕事じゃないんですよね。私は
テレビ制作会社「今度こういう企画があるのですが、ウケのいい果物出せますか?」
芸能人「お世話になっている方に絶対に外さないギフトを贈りたい。気の利いたメッセージをつけたいけどどうしたらいい?」
社長秘書「取引先の社長を接待する際の手土産が欲しい。高齢の男性でも食べられる季節感のあるフルーツは何がいい?」
こうした相談を頂きます。こうした悩みについてはネットで検索して出て来るものではありません。お客さまの話をしっかりと聞き、そして相手の立場に立って答えを出さなければいけません。結構奥が深いんですけれども、後日
「提案頂いた内容で大変喜ばれました!」
と嬉しいお声を頂くと飛び上がってしまうほど嬉しくなります。すごくやりがいのあるいい仕事だなあと思っています。
ギフトコンシェルジュになるための資格は?団体は?
ギフトコンシェルジュになるために、必要な資格や団体に所属する必要はありません。相手に喜ばれるギフトの提案をする仕事についているならば、それはギフトコンシェルジュと名乗っていいと思います。でも自社製品を説明するだけならそれはセールスマンであって、ギフトコンシェルジュではありませんので注意が必要です。どうすれば相手に喜ばれるのか?心を動かすようなちょっとした気遣いを演出できるのか?ということまで考慮して仕事ができるレベルまでいけば、名乗っても差し支えないと思います。
どうすればギフトコンシェルジュの仕事につけますか?
これは2つの方法があります。1つはそれなりの規模の会社社長の秘書になる。もう1つはギフトショップで働くという選択肢です。
ある程度の規模の会社社長には秘書がつきます。そして社長は日常的に取引先の経営者やエグゼクティブとたくさん会います。外から見ると取引先と会ってお酒飲んでいいものを食べて、みたいに見えますが新しく仕事を取ってきたり、今後も引き続き契約を維持するための仕事として会食に参加します。
そんな取引先との良好な人間関係構築にギフトは絶対に欠かせません。過去記事にも色々と書いていますが、会社社長は日常的にたくさんの贈り物をする、受け取る立場にあります。
<過去記事>
成功社長がやっている喜ばれるお歳暮・お中元ギフト術はこれだ!
デキる経営者はこんな贈り方をしています!
一流の経営者は接待される側でも手土産を持参します!
でもギフトは社長が選んでいるわけではなく、社長秘書が選んでいます。相手の好みや家族構成を調べて、喜んでもらえる手土産やギフトを選ぶわけです。秘書は幅広い仕事をこなしますが、その中にギフト選びも含まれています。
それからもう一つはギフトショップで働くという選択肢があります。私自身、ギフトショップビジネスをしていますしギフトの研究者でもあります。ギフトショップをすれば日々、膨大な数のお客さまからのギフトについての相談が寄せられます。適切な熨斗の使い方から、商品についての質問。また、ギフトメッセージや演出方法についてまでとても幅広く問い合わせがあります。それをひとつひとつお客さまの立場で考え、喜んでもらうために精一杯考えて対応します。
ギフトコンシェルジュに向いている人、仕事のやりがいは?
ギフトコンシェルジュに向いている、とハッキリいい切れるタイプの人がいます。それは
「人に喜んでもらうのが好きな人」
「人の心に興味がある人」
です。これは自信を持ってそうだといい切れます。というのもギフトに悩んでいる人のサポートですから、相手が何に悩んでいてどうすれば喜ぶのか?ということを考えるのが仕事の大部分です。AI(人工知能)を持ってしても代行できない、複雑な人の心理やセンスといった部分を支援するので相手の心に興味がなければとうてい務まりません。
時々、人気ギフトはこれですよ!とかこの場合はこのような作法が大事ですよ!ということしかいっていないのに、ギフトコンシェルジュを名乗っている人がいますがそれは違います。というのもギフトに画一的な決まりとか答えはないんですよ。その人、その人一人ずつ違ったニーズや悩みがあって、そのひとつひとつをしっかりと聞き取り、考え、提案して伝えていかなければいけません。ですので、熨斗の作法とか今トレンドのギフトを話すだけでは務まらない職業なんですよね。
いかがでしょうか?ギフトコンシェルジュについての疑問はかなり解消できたと思います。もしも分からない点などがあれば遠慮なく聞いちゃってくださいね!!
コメントを残す