こんにちは!肥後庵の黒坂です。
柑橘果物というとほとんどの人が連想するのがみかんやレモン、オレンジといった小粒のものでしょう。大きいものといってもデコポンの大きめのサイズのもので、どんなに大きくても手の上に乗るくらいのサイズです。
しかし、この晩白柚は違います!大きいというか、小さな子供の頭よりでかくて4kg以上のものもあります!4kgといえば大玉スイカと同じくらいですからね!スイカだったらカットした大きな実の中が全部真っ赤なスイカですが、スイカサイズの実を割ると中身が全部柑橘の果肉が出てくると想像するとそのインパクトはなかなかのものです。
今回は気になる晩白柚のお味について話をしたいと思います!
晩白柚の大きな魅力の一つ、サクサク食感
柑橘果物ってあんまり大きすぎない方がおいしい傾向があります。それはみかんでもデコポンでも同じで、あまりに大きいと味が大雑把で繊細さに欠けていたり、糖度が低めで酸味が強かったり…。「大きいもの=絶対においしくない」というわけではありませんが、その傾向は見られますね!やっぱりみかんも小ぶりの方が味が濃厚で糖度が高い事が多いです。そうなると大きいものだと4kgを超える超ド級サイズの晩白柚は当然おいしくないのか?と考えがちですがそれは違います!
晩白柚が大きいといっても、それは他の柑橘果物と比べてであって元々大きく育つ柑橘果物です。晩白柚の中でもギュッと身が詰まって味も濃厚なものを選ぶことで、それはそれはおいしいものを堪能頂けます。晩白柚は他の柑橘果物に比べると果汁は比較的少なめです。「包丁を入れてカットするとジュワーッと甘い果汁が染み出してくる」、そんなことはありません。その代わり食べるとサクッという予想外の音を立ててくれます。このサクッとした食感が食べているうちに病みつきになってしまう魅力があるのです!
食べ物って味だけではなくて気持ちいい食感とか歯ごたえもその魅力の一つだと思うんですよね。例えばポテトチップスとか、ポッキーのおいしさってパリッ!カリッ!とした食感こそがその魅力の大部分だと思いませんか?私はポッキーを食べる時はポキっ!と大きな音を立てて食べると不思議によりおいしく感じてしまう程です(周囲に人がいたらやりませんよ 笑)。さすがポッキー!そのネーミングセンスは伊達じゃありません。なんせ名前がその商品の魅力そのものになっているわけですから。
でもスナック菓子ならいざしらず、サクサク、ポキっといった食感の魅力を果物で味わえる事はなかなかありません。みかんもデコポンもメロンも「食感がいい!」ということは聞いたことがありません。でもこの晩白柚は食感が最大の魅力です。サクサクシャリシャリと音を立てて食べていると舌触りや歯ごたえが楽しく、軽やかでついつい次に手を伸ばしてそれが止められなくなってしまう…私はそんな晩白柚が最高に好きですね!
もちろん魅力は食感だけではありません。柑橘果物を語る上では気になるのが糖度!ものすごく甘いみかんで15度くらいで、12度くらいで十分な甘さを楽しむことができます。晩白柚はまさにその12度前後ありますので、柑橘果物の甘さを楽しむには十分な爽やかさっぱりした程よい甘さです。また、柑橘果物の魅力は甘さだけではなく、酸味との絶妙なバランスもとっても重要な要素ですよね!晩白柚はスッキリした甘さと、舌先にほんのりと感じる酸味がたまらないおいしさです。食べ始めると止まらないというか、中毒性があるというか…。食べる手を止まらないようにする何か不思議な力でもあるんじゃないか?というくらいパクパク食べてしまう魅力が晩白柚にはありますよ!
晩白柚はお歳暮に人気があります
お歳暮の時期っておいしい食材が一堂に会する超激戦!脂の乗った魚介類もそうですし、果物もいちごやデコポン、みかんなど目移りして決められないほどのラインナップが充実します。そんな豊富な選択肢の中からこの晩白柚を選んで贈る人っているんですよね!生産者の方もそれを知っていて、露地栽培ものだと1月から出回るのが普通ですがハウス栽培で12月に仕上がるようにする人もいるくらいです。
ちなみにお歳暮に晩白柚を贈る相手はたいてい熊本人が多いです(笑)。故郷、熊本を離れて仕事で東京にやってきた熊本人にとっては懐かしい故郷熊本でコタツに入ってみんなで晩白柚を楽しんだ記憶が蘇る、そんな思い出深い晩白柚を一年最後のお礼のギフトお歳暮に贈るという方がいるんですね!
いかがでしょうか?晩白柚は大きいだけでなく、味も上品スッキリとした甘さで酸味も程よく他の柑橘果物にはない魅力があります!大好きな人は「みかんやデコポン以上に晩白柚が食べたい!」という人もいるくらい。まだ未体験の人こそぜひ試してもらいたい魅力たっぷりの柑橘果物です。
<参考リンク>
晩白柚の栽培法へのこだわり、特徴などの情報が満載です。ぜひご参考下さい。
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