卒寿祝いにデコポンで喜ばれた時に気づいた「高齢者の見ている世界」

こんにちは!肥後庵の黒坂です。
先日、当店のお客様で実の母へ卒寿祝いのお誕生日にデコポンを贈られた方がいました。卒寿祝いというと90歳の誕生日、メールや電話でのやり取りを経てそのお客様は本当にお母様の事を大切に想い、喜んでもらいたいと考えていることが伝わってきて話を聞いている私もグッと来てしまいました。

デコポンは大きくてギュッと濃厚な味わいと甘さが詰まったものを選び、お届けしました。後日「90歳の誕生日プレゼントに最高だった!」と喜びの声を頂き、それを聞いて私もものすごく嬉しいと感じました。やっぱりお客様に喜んでもらえるのが何回経験しても嬉しいものですね!

さて、あなたは高齢者の方へプレゼントをしたいと思った時に

「何を贈っていいのか分からない」
「求めているものはなんだろう?」

と困った経験がないでしょうか?今回の記事を最後まで見て頂ければ、あなたが高齢者の方へ贈り物をする際の参考になると思います。卒寿祝いにデコポンをプレゼントしたことで感じた事をお話ししたいと思いますので、ぜひ最後までご覧ください。

 

2タイプに分かれる高齢者のライフスタイル

あなたは高齢者へのプレゼントって難しいと思いますよね?特に年齢が70歳、80歳、そして90歳という年齢になればなるほど健康的な問題が出てきます。若い頃にもらって嬉しいものも年齢を重ねると嬉しくなくなることがあります。喜ばれるプレゼントをするのに辺り、あなたがまずやらなければいけないこと、それは「高齢者の方のライフスタイルを理解する」、これこそがファーストステップとなります!

年齢を重ねていくと顕著になるのが物を溜め込んでしまうタイプと、必要なものを最低限のシンプルライフを謳歌するタイプに分かれます。あなたのおじいちゃん、おばあちゃんや両親はどちらのタイプでしょうか?

まず、物を溜め込んでしまうタイプですが、これには時代的な背景と心理的な理由があると言われています。高齢者の方は食べる物がない時代を生き抜いて来ました。うちのおばあちゃんも私の顔を見るたびに常にあれこれ食べ物をくれます。飽食の時代を生きる私たちには理解できない体験をしてきた所以でしょうね。それからもう一つの理由は「年を取って周囲に迷惑をかけたくない」と思うあまりに身の回りに物を溢れさせてしまうというものです。生きてきた時間の記憶は一緒に過ごしたノートや本棚といった一つ一つのものに宿ります。思い入れ深いものは自分の生きてきた過去との決別、とても捨てられない!という考えから溜め込んでしまう…これは仕方がないかもしれません。

反面、シンプルライフを謳歌する高齢者の方もいます。「必要なものを最低限」という考えで、家の中はスッキリ、はやりのミニマリストもびっくりのシンプルライフです。いつか来る自分の命が消えてしまうその日に備えて生前整理をしているわけです。また、体が弱ってくると物が転がっていると躓いて転んでしまうかもしれません。若い人だと「いってーな」で済むものも高齢者だと骨折に繋がります。

あなたの大切なおじいちゃん、おばあちゃん、それに両親は物を溜め込むタイプでしょうか?それともシンプルライフを送っているタイプでしょうか?

 

後に残る「物」は土足で踏み入れるようなもの

  

高齢者のタイプがどちらであっても後に残る「物」をギフトにするのはおすすめできません。例えば卒寿祝いだと紫色のちゃんちゃんこや、大きな時計を贈る事を推奨する人もいますが私は完全に反対派の意見を持っています。

いいですか?あなたの親族の高齢者の事を想像しながら話を聞いてくださいね?「縁起物は喜ぶだろう」と物を贈るとどうなるでしょうか?たくさんの物で溢れている、もしくは小ぎれいに整理整頓をしてシンプルライフをしているところへ新たに物が送られてくるんです。いやーきっと受け取った瞬間は嬉しいと思うんですよ。「自分の事を考えて贈り物をしてくれた!」と。でもその後に待っているのは「これ使った後どうしよう…」ですよね?贈り物なのでゴミ箱に捨てるのも忍びないですし…大抵の場合は収納を余儀なくされるでしょう。その卒寿祝いの贈り物を次に活用するのは一体いつになるのでしょうか?記念品でなくても家電製品でも日用品でも同じですよ(使い慣れたものから新しいものを使うのも精神的なハードルはかなり高いものですからね!)

このように高齢者の方へ後に残る物をギフトにするということは、それぞれのライフスタイルで静かに生活をしているところへズカズカ土足で踏み込み、頼んでもない物をおいて帰るようなものです。「後始末はよろしく!」と高齢者におまかせして帰るような感じに思えませんか?これは一人暮らしの高齢者だけに限った話ではなく、子供と同居している場合も同じですかね!またものが増えて収納に困ると感じるのは周囲の人も同じことです。

 

高齢者が喜ぶギフトは「健康的+おいしい」

私は高齢者の方への贈り物は絶対に消え物がいいと思いますね。

旅行は体への負担が大きい可能性があるので注意が必要です。
外食は段差がなく、プライベート感のある個室のお店を選びましょう。

それでも体への負担が心配であればおいしいグルメギフトがいいですね!そして選ぶ時のキーワードは「健康」と「おいしい」です。流行りのお菓子などは砂糖や脂質がたっぷりだと胃にきついことがあるので、高齢者にはオススメ出来ません。私はやっぱり0歳から100歳までおいしく食べられる果物ギフトがイチオシですね!

参考になれば幸いです。

<参考リンク>

長寿祝いギフトマナーや手紙の文例集、喜ばれる贈り物ヒントがたくさんあります。ぜひご参考下さい。

肥後庵公式サイト 長寿祝いギフト特集ページ


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