それ間違い!農業にまつわる3つの誤解を解く

こんにちは!肥後庵の黒坂です。
これだけ情報化社会になっても、根本的な誤解をされている分野というものは存在します。不思議なことに、どれだけ正しい情報を発信してもそれを受け取る側が信じてくれなければ永遠に正しい理解を得ることはありません。そんな誤解を受ける分野の一つが「農業」です。農業は良くも悪くもかなり誤解をされている分野で、どちらかといえばネガティブなイメージを持たれています。

今回はそんな農業にまつわる誤解を解いていきたいと思います!

 

誤解1.農業は稼げない

一番の誤解としては「農業は稼げない」というものでしょう。

確かに部分的にはあたっています。日本の農家の現場は極めて苛烈で、手間ひまかけて育てたフルーツも自然災害であっさりと全滅することもあります。そんなに苦心惨憺して育てた果物を市場へ送り出しても、そこまで高収入を得ている人は全体の比率からすると多くありません。牧歌的なイメージに憧れた若者が定期的に押し寄せ、その現実に打ちのめされて帰っていくことを繰り返しています。

しかし、一口に農業といっても経営側にまわると話は違います。これは他のビジネスでも同じことがいえます。ブラックな環境で、搾取に次ぐ搾取というイメージのあるコンビニフランチャイズ店も、複数店舗を経営する立場になってめちゃめちゃ稼いでいる人がいます。ミシンを踏んで億万長者にはなれませんが、作ってもらった服を大規模に販売すればユニクロ社のようになれます。農業もそれと同じで、稼ぎたければ経営側に回る必要があります。

市場や生産者から果物を仕入れて、ネットショップで販売して生計を立てている私はガッツリ農業ビジネスをやっています。その立場から「農業は稼げない」なんて全く思いません。ありがたいことに経済的には東京でサラリーマンをしていた頃より恵まれた環境にいます。そう、ビジネスマインドを持って、経営側に立つことをやれば農業ビジネスは稼げるんですよ!

 

誤解2.農業はこれから廃れていく斜陽産業

最初に批判を恐れずにハッキリいいますが、日本の農業はかなりローテクです。

私は東京でコカ・コーラ社にて経営改革をするポジションで働いていた時、高学歴で有能な社員や外部コンサルタントがITの力をうまく活用してものすごい業務効率化やコスト削減を実現するのを見てきました。その時に

「ITでできることは人間がやるべきではない」

と強く感じましたね。機械はいつも冷静で、事実を、淡々と処理してくれます。そんな考えを持っていたので、肥後庵を立ち上げて初めて農業ビジネスの現場を見た時は驚きました。生産者は全部カンと経験ばかりをたよりに果物を作っているんですよ。データや分析なんてありません。

「なんだよ。誤解だなんていっておきながらダメダメじゃん」

と思われるかもしれませんね。確かに従来のやり方は農業ビジネスというより、大規模家庭菜園レベルという方がしっくりきます。でもローテクだからこそ、ここにITをぶち込めば思いっきりイノベーションが起きるんですよ。

オランダは九州くらいのスモールサイズの国土にも関わらず、農業ガチ勢と呼んで差し支えないすごい国です。農業輸出額は驚愕の680億ドルで日本の30倍、これはアメリカの次に多い額です。なぜこんなにオランダがすごいのかというと、ITを上手に活用したスマートアグリに取り組んでいるからです。経験とカンで一人で何でもかんでもやるのではなく、温度管理を始めとする環境づくりはすべてPCで管理です。

「じゃあさっさと日本でもやればいいじゃん!」

と思いましたか?そう、これから日本でもスマートアグリがスタンダードになり、イノベーションと稼げるビジネスへと変貌を遂げるでしょう。これは必然の流れです、もとい、そうでなければ農家に従事する60%以上が65歳以上の高齢者問題を解決できません。

 

誤解3.農業は6K職でかっこ悪い仕事

農業6K職=きつい、危険、きたない & 臭い、かっこ悪い、結婚できない

という不名誉なレッテルを貼られています。なんともコテンパンにいわれていますが、農家の環境はこれからスマートアグリに頼らざるを得なくなり、どんどん改善していくことでしょう。すでに自動運転の無人トラクターは販売されていますし、果物の収穫ロボットも出ています。これにより「きつい、危険、汚い、臭い」から解放されるでしょう。むしろ、フルーツが育っていく仕組みを構築すれば週休5日で年収2000万という超ホワイト勝ち組農家になる例も出てきています(過去記事参照)。そうなると「かっこ悪い、結婚できない」も自然解消じゃないですか?あれ?農業ってすごくありません?

私は東京で働いている頃は無名でした。自分の名前で検索しても何も出てきません。しかし、農業ビジネスで肥後庵を立ち上げてから一変しました。テレビ、ラジオ、雑誌などに取り上げられたり、Yahooニュースさん、アゴラさん、ZUU onlineさんなどネットニュースに掲載されたり、インタビューを受けるようになって色んな方からコメントや相談をされる立場になりました。少し前までは自分が書いたものがネットで検索して出てきたり、コメントを貰うということは想像もしていませんでしたが、それをもたらしてくれたのは、まぎれもなく農業ビジネスで創業をしたおかげです。毎日おいしいごはんを食べて、温かい布団で子供と寝るという幸せな生活ができるのもそうです。

農業にまつわる誤解は解けたでしょうか?少しでも参考になれば幸いです。


肥後庵の喜ばれる贈り物メルマガ





「読んで楽しく、お客様の役に立つ情報」をお届けする「肥後庵新聞」。よく見られる「売り込み感満載のメールが毎日高頻度で送りつけてくる。退会方法も分かりにくい」というものではありません。とにかくお客様の求める情報を日々考え、必要性のあるものだけを厳選しています。万が一、お客様に合わない場合は購読解除をして頂くことで即配信を停止致しますのでご安心ください。

<購読内容>

配信ペース:1ヶ月に1度(配信頻度が低いから煩わしくありません)
読 解 時 間:1通わずか5分前後(スマホからでも快適に読めます)
購 読 料 金:無料

<下記のような方におすすめ>
・肥後庵からの新着情報を受け取りたい方。
・心の伝わる文章のヒントが欲しくてお悩みの方


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください